c.ステップアップ講座/研究科/専科コース

2019年1月28日 (月)

H31専科コース 第9回「春の七草・正月に関連する植物」

実施日:平成31年1月17日(木)

会場:四季の森公園

講師:全国森林インストラクター神奈川会 久野正樹氏

テーマ:春の七草と正月に関連する植物

参加者:受講者12名 サポートスタッフ1名

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午前中は、久野先生に、正月の風習と自然の関係をテーマにお話をしていただきました。

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正月:旧暦(太陰太陽暦)でいう、1年の初めの月のことです。農事が始まる頃先祖の神「正月様」を迎えるので正月になるという考えです。「年神様」または「歳徳神」とも呼ばれています。新年が近付いてくると、徐々に玄関先に飾られ始める正月飾り。門松と注連縄。正月花にはさまざまな種類の花が使用され、それぞれに縁起が良いとされる理由があります。

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注連縄(しめなわ):神社神道では「社」・神域と現世を隔てる結界で、御霊代・依代として神がここに宿る印です。天照大神が天岩戸から出た際、二度と天岩戸に入れないよう太玉命が注連縄(「尻久米縄」)で戸を塞いだのが起源です。注連縄を張る行為には「なわばり」「結界を張る」という意味があります。

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ウラジロ:左右に2枚の葉が広がることから「夫婦円満」を、さらに葉の裏が白いことから「清らかな心」を表します。

ダイダイ:「一族の代々繁栄」を意味です。

ユズリハ:新しい葉が伸びた後、古い葉が黄色くなり落葉する様子が次の世代へ「譲る」ことを連想させ、「親から子への世代交代」の祈願を表します。

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門松:年神様が家を見付けやすいように、家の目印として松の飾りを立てたことが門松の始まりです。門松に飾られる植物は、縁起の良い松・竹・梅です。「歳寒三友(厳寒三友)」と称され、寒い冬でも葉が枯れず、強さからお正月の「縁起物」として尊ばれてきました。

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鏡餅:正月飾り(床飾り)。 穀物神である「年神(歳神)」への供え物で、「年神(歳神)」の依代です。昔の青銅製の鏡の形に似ていることから鏡餅と呼ばれます。

「鏡=鏡餅、玉=橙、剣=串柿」で三種の神器を表しているとも言われる。

御節、雑煮、屠蘇など、正月にいただくものは多様性が有り、日本人の食の原点の一つと言えます。腸内細菌にも優しく、年の初めに心身を健やかに迎えるにはふさわしい食と言えます。

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御節料理:御節供を略し、節日に神に供える食べものです。正式には四段重で、完全を表す三にもう一つ重ねる意味があります。また、四は春夏秋冬を表しています。一の重には祝い肴のうち三つ肴と口取り、二の重には焼き物、三の重には煮物・酢の物、与の重には酢の物・煮しめを入れます。(四は死を想起させるため「与の重」と呼ぶ。)

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雑煮:餅を主な具とし、醤油や味噌などで出汁を味付けたつゆをはった料理です。室町時代に書かれた『鈴鹿家記』に初めて「雑煮」という言葉が登場します。正月に餅料理を食する慣習は古代より「歯固」の儀式と結び付き発生しました。

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屠蘇:一年間の邪気を払い長寿を願って正月に呑む縁起物の酒です。「屠蘇」とは、「蘇」という悪鬼を屠(ほふ)るという説や、悪鬼を屠り魂を蘇生させるという説などがあります。数種の薬草を組み合わせた屠蘇散を赤酒・日本酒・味醂などに浸して作ります。

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春の七草:人日の節句(1月7日)の朝に、七種の野草・野菜が入った粥(七草粥)を食べる風習です。邪気を払い万病を除く占い。お正月に若菜を摘んで食べる「若菜摘み」という風習があり、七草の原点とされています。『延喜式』には餅がゆ(望がゆ)という名称で、「七種粥」は、『土佐日記』・『枕草子』にも登場します。

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七草粥:七草をすべて合わせると約12種類の薬膳効果があり、ビタミン・ミネラルは約7種類含まれます。なぜこの7つが「春の七草」となっているのかはさだかではありません。ただ、1つ1つにはとても縁起の良い意味が込められています。

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セリ(芹)セリ科:競り合うように生えていることから、この名がつきました。この名前に「競り勝つ」という意味をかけて、縁起物にされている食材です。

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ナズナ(薺)アブラナ科:別名はペンペングサ、シャミセングサ、バチグサなどと呼ばれています。ナズナ(薺)は、麦栽培の伝来とともに日本に伝わった史前帰化植物で、「なでて汚れをはらう」とされる縁起物です。

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オギョウ(御形)キク科:オギョウは、ハハコグサの別名で、史前帰化植物です。庶民は白い植物のハハコグサで母と子のけがれをはらいました。草餅は元々、ハハコグサを餅に搗き合わせていましたが、母と子を搗き潰すのは縁起が悪いとのことで使われなくなりました。

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ハコベラ(繁縷)ナデシコ科:ハコベラは「波久倍良」として、平安時代の辞書類の『新撰字鏡』や、『本草和名』、『和名類聚抄』などに見られます。「繁栄がはびこる」として、縁起のよい植物とされている。

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ホトケノザ(仏の座)キク科:現在の紫紅色の花を付けるホトケノザではなく、タビラコ(田平子)を指し、食用にするのはコオニタビラコ(小鬼田平子)とされます。春の七草のタビラコはキク科で黄色い花を付けます。まさに名前から縁起物です。

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スズナ(菘・鈴菜)
アブラナ科:正式名はカブ(蕪)。「神を呼ぶ鈴」として縁起物とされてきました。古代中国やギリシャの史料にも登場し、古くから人々に食されています。

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スズシロ(蘿蔔・清白)アブラナ科:大根。根は「汚れのない純白さ」を表し、スズシロと呼ばれるようになりました。根の部分に特にジアスターゼが多く含まれ、食物の消化を促進します。

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午後からは四季の森公園で、冬の植物の様子を観察しました。

今回のテーマは、「寒い冬を植物たちはいかに過ごし春の準備をしているか?」

草では、地面に伏せるように張り付いたロゼッタと呼ばれる体制で冬を越えるものがあります。地面に伏せていれば、風の影響は少なく、地面の温度で寒さをしのげます。大きく葉が広がることで、日の光を沢山受けることも出来ます。

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木は葉を落とし、葉で消費されるエネルギーを抑えてエコな体で冬を乗り越えます。葉を落とす前に実を実らせ次の世代の準備をしておきます。

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枝には、葉芽や花芽を準備し、春にははを茂らせ、花を咲かせる準備が整っています。

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今回は水辺につがいのカワセミの姿を見ることができました。(写真撮影:下尾7期)

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冬とはいえ、天気も良く、自然のさまざまな顔を楽しむことが出来ました。(檀野)

2018年12月13日 (木)

H30 専科コース 第8回「食と健康を考える」

H30 専科コース 第8回「食と健康を考える」

 

実施日:平成30123

会場:都筑中央公園

講師:全国森林インストラクター協会神奈川会 小池一臣氏 久野正樹氏

テーマ:食と健康を考える~見直そう 日本の伝統的食文化~

参加者:18 サポート2

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神奈川県横浜市都筑区にある横浜市立の都市公園である都筑中央公園にて「食と健康についての講義と自然観察会」を行いました。

都筑中央公園のある港北ニュータウンは「緑の環境を最大限に保存するまちづくり」を目指し、山や斜面・谷など、もとあった土地の特性を活かし、地形の特性にあった多様な自然環境を残した地域です。

講師の小池先生は、55歳という年齢でアトピーを発症し、9年間の通院治療を余儀なくされました。その後、行き着いたのが「適度な運動・規則的な生活・生活管理」だったのです。

今回は「食生活」を中心に、日本の食の現状や日本人の体質にあった具体的な献立などを詳しく教えて頂きました。

現在の日本は、農薬と添加物に溢れており、食品ロスは1/3で世界トップクラス、農薬は世界3位という驚愕の事実を知りました。

さらに驚くことに、アジア圏や欧米、北欧などの中で農薬散布量は中国が一位、次いで二位が日本表中の9カ国では最も農薬が少なかったのはアメリカ。

戦後の日本の食生活は欧米化し、穀物からパン食へ、野菜や魚から加工食品へと変わっていきました。

また、カルシウムが多く含まれていると認知されている牛乳は現在の学校給食文化にも根強く残っていますね。

「大人になっても、乳を飲んでいるのは人間だけ!という先生の言葉が衝撃的だった」という講義に参加された方の感想に他の受講者の方も深く頷く姿がありました。

日本には、カルシウムや乳酸菌を含む食品は牛乳以外もたくさんあり、桜えび、しらす干し、油揚げ、大根の葉などのカルシウム量の豊富さを数値で確認することができました。

また食は欧米化が進んでいますが、根本的な体質が変わることはなく「日本人はわかめなどの海藻を分解する酵素を持っている人種であること、日本人の腸内フローラには良質な食物繊維を含む穀物が有効」ということも初めて知りました。

今回の講義では“大量生産・コスト削減、多様な加工食品が溢れる便利な生活と農薬や添加物の増加は表裏一体であること”を深く考えさせられる時間となりました。

便利な生活を切り離すということなかなか難しいことだと思いますが、このような生活のメリット・デメリットを正しく認識し、できる範囲で自分の生活を楽しみながら管理することが大切だということを学びました。

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昼食後、港北ニュータウンの歴史に触れた後、いざ中央公園にて自然散策です。

公園内は、緑の環境を積極的に保存するため、樹林地一部に人が入れないようにしたり、意図的に草刈りをし過ぎない区画を作ったりなどの工夫で生物(様々な植物、動物、昆虫、鳥)優先の空間が設けられています。

12月の公園内は秋の紅葉も落ち着き、初冬の静けさが感じられます。植物たちは冬支度をしており、空からは色とりどりの葉が舞い落ちてきます。

さまざまな葉の中に、とりわけ目を引く“くるくる回りながら落ちてくる葉”…それは、ケヤキの葉でした。よく見ると、その葉には小さな実(種)が付いています。

ケヤキは植物が食べたいと思うような果肉などはない代わりに、風に運ばれ遠くへ飛ぶ羽の役割(翼果)を身につけたのですね。

写真には載っていませんが、イヌシデの葉と種は天使の羽のようで可愛らしかったです。

植物の種散布方法は、多種多様で知れば知るほど奥深いものだと感じました。

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ふと寒々しい木々に目をやると…かわいい蓑虫が(ピントがボケてしまったのが残念!)

「最近、蓑虫って見てなかった気がするなぁ」「確かにそうだねぇ」と心和む会話をし、本日の講義を終えました。

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(事務局)

2018年12月 3日 (月)

H30 専科コース 第7回「震生湖誕生の歴史と周辺地域の自然を探る」

実施日:平成30年11月29日
会場:震生湖周辺
講師:全国森林インストラクター協会神奈川会 大橋康雄氏 菅原啓之氏
テーマ:震生湖誕生の歴史、秦野盆地とその周辺の地形や湧水について学ぶ
参加者:22名 サポート2名

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震生湖と秦野盆地について、地形面の解説を中心に聞きながらの観察会です。
大橋先生・菅原先生の2班で観察開始です。
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今回は国土地理院2万5千分1地形図「秦野」を教材に用意して、地図を読みながらの活動です。

◆2種類の川

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まずは「水無川」

川筋はほぼ直線で、河床は砂利が多いのが特徴。

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川筋が直線なのは、高低差が大きいため

「水無川」の源流は丹沢山地。丹沢は昔々島でした。500万年前に本州と衝突し、100万年前には伊豆半島が丹沢に南から衝突、丹沢は激しく隆起し丹沢山地となりました。

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丹沢山地を川が侵食して、砂利を体積して出来た扇状地が秦野盆地です。ですから河床には砂利が多く、水は地下に浸透します。なので「水無川」の水量は少ないのでしょう。地下に浸透した伏流水は湧水として出てきます。

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そして「室川」 こちらの川筋はくねくねと曲がり、河床には岩盤が覗いています。

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川筋がくねくねと曲がるのは、高低差は少ない平坦な所を流れるためです。こちらは、扇状地の扇端部分なので、砂利の堆積はなく岩盤が現れます。湧水を集めて流れる川なのです。

◆秦野盆地の湧水群:扇状地に浸透した伏流水が、色々な場所から湧き出し湧水群をとなります。秦野盆地の伏流水の量は、芦ノ湖の1.5倍と言われています。

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弘法の清水

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寿徳寺湧水地

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小藤川遊水地

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まいまいの泉(公民館)

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今泉名水桜公園:湧水が溜まった池です。なかなかの水量があります。

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白笹稲荷神社:関東三大稲荷神社 

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左:昔の井戸  右:一般家庭で自噴している湧水

◆渋沢断層

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渋沢断層は大磯丘陵と秦野盆地を境する断層で、この断層が活動したために秦野盆地が生まれました。渋沢断層の大磯丘陵側からの秦野盆地の眺望はなかなかです。断層活動前は「水無川」は、中井町を通って南へ流れていました。

◆震生湖の誕生

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震生湖は1923年9月1日に発生した関東大震災により、大磯丘陵が地滑りを起こし、土砂が市木沢を閉鎖し、堰止湖を作りました。それが震生湖です。地滑りの原因は、6万年ほど前の箱根山の大噴火で降り積もった大量の軽石層に雨が浸透し滑りやすくなっていたためと考えられています。東京軽石層は、横浜や東京でも20~30cmほど堆積しているので、今後の大地震では、地滑りの可能性あるため、皆さんの住んでいるところでも注意が必要です。

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最後に、湧き水で作っている豆腐屋「三河屋」に寄って、美味しいお豆腐をお土産にしました。

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紅葉の1日、地学の解説を聞きながら眺めた、震生湖・秦野盆地は興味深く、今までとは違った感覚で眺めることができました。 (檀野)

2018年10月26日 (金)

H30 専科コース 「八王子城山」

実施日:平成30年10月25日

会場:東京都八王子市 八王子城跡
講師:ローカライズプロダクション 代表 大内征氏
テーマ:戦国時代の山城探訪
参加者:参加者18名 サポートスタッフ1名

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今回は低山トラベラー・大内征氏に八王子城山を案内していただきました。
大内さんは、低山紹介の本を出しています。
「低山トラベル とっておき低山30座の山旅ガイド」
「とっておき! 低山トラベル 関東平野を取り巻く名低山31座」

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八王子城は、小田原北条氏が築いた関東屈指の山城です。時は戦国時代、小田原北条氏は伊豆から勢力を伸ばし、小田原を拠点に南関東を勢力を伸ばしていました。上杉謙信や武田信玄とも争っていました。北の拠点として強固な山城を築く途中で、豊臣秀吉の関東制圧の一環で、前田利家・上杉景勝軍に攻められ落城しました。この落城が決め手となり、小田原北条氏は滅亡します。
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城郭は壮大で、城下町に当たる「根小屋地区」、城主の館があった「居館地区」、戦闘時に要塞となる「要害地区」に分けられます。江戸時代の城は、平地につくられ、天守閣がありますが、戦国時代の城は、山の地形を利用したもので、天守閣のような建物はありませんでした。

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八王子城山を紹介するガイダンス施設で、大内さんから北条氏や八王子城山の解説を聞いて、理解を深めます。

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本丸目指して登山開始です。

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山道は急峻で息が上がります。城を攻めるには、山を登るところから大変です。


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途中には「曲輪(くるわ)」と呼ばれる、土塁で囲んだ平らな場所があり、ここで兵が駐屯し、敵を打変え打ちました。金子曲輪・小宮曲輪・松木曲輪など、いくつもの曲輪が敵の侵攻を迎え撃ちました。

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一気に登ると、見晴らしのいい場所ありました。当日は新宿のビル群がやっと見える程度でしたが、天気が良ければ房総半島まで見えるそうです。

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八王子神社:山頂には、城の守護神とした「八王子権現」が祀られた神社です。昔、妙行が山中で修業をしている際に出現した牛頭天皇と八人の王子に会ったことで「八王子権現」を祀ったといわれます。

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本丸跡:城の中心で最も重要な曲輪です。スペースが広くないので、天守閣などの大きな建物はなかったと考えられています。

昼食は松木曲輪で、隣の高尾山を眺めながら。食後は山城を下り御主殿へ

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曳橋:大手門から古道を通って御主殿に向かいます。御主殿の手前には「曳橋」が城山川に架かっています。当時は簡単な木の橋が架かっていて、この橋を壊すことで敵の侵入を防ぎました。

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虎口:橋を渡って、御主殿までの通路は、高低差9mのコの字に曲がった登り階段で、防御の拠点となるような工夫が凝らしてあります。

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御主殿跡:建物柱の敷石が残っています。主殿、会所、庭園などがあったようです。

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御主殿の滝:落城時に御主殿にいた北条方の武将や婦女子らが、滝の上流で自刃して、次々に身を投じ、その血で城山川の水は三日三晩赤く染まったと伝えられています。

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戦国時代の山城に登り、歴史を感じた一日でした。

(檀野)

2018年7月26日 (木)

H30 専科コース 第4回「草木染体験」

実施日:平成30年7月19日
会場:黒川青少年野外活動センター
講師:森遊倶楽部/森林インストラクター 四反田 有弘氏
テーマ:採取植物で草木染体験
参加者: 11名 サポートスタッフ1名

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前回 5/17染料植物観察に引き続き、四反田講師による草木染めの講座です。
今回はストールとトートバックを染めます。
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古代の染料の多くは漢方の生薬であり、内服して効果のあるものが染料として残ったとも言えます。産着は昔から、藍染の青色、鬱金や黄檗の黄色、紅花染の赤でした。それらは皮膚に優しく、虫除けにもなっていました。まさに「草木染は着る漢方薬」と云えます。

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今回の染材は、黄花コスモスと白樺です。

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染材を刻んで、袋に詰め

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鍋で煮詰めて、染液を作ります。

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①浸染:染液に布を浸し染めます。

 この時染液の温度は、50~60℃。
 熱さを我慢しながらの手作業!
 


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②媒染:媒染材(今回はアルカリ媒染)に浸けます。
 媒染の働きは
 1.染料を定着させる。(濃く染まる)
 2.色を落ち難くさせる
 3.発色し色を出す。
 鮮やかで濃い色に変わりました。:染材(今回はアルカリ媒染)に浸けます。

 



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③水洗:染液と媒染液を水洗いします。

 ストールがきれいに染まりました。


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◎トートバックには、絞りで模様を入れました。

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・ビー玉を包んだり
・糸で縛ったり
・板で挟んだり

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浸染や媒染の時には、染めたい所が染まるように、棒で広げて染料を浸み込ませます。熱い染液の中で丁寧な作業が要求されます。

鉄媒染も使って、2色染めにも挑戦しました。



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個性豊かな、素晴らしい作品ができあがりました。

皆さん、大満足の講座でした。(檀野)

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2018年6月27日 (水)

H30 専科コース 第3回「ハナショウブ・カキツバタ・アヤメ」

実施日:平成30年6月21日

会場:大船フラワーセンター
講師:全国森林インストラクター神奈川会 菅原啓之氏 久野正樹氏
テーマ:ハナショウブ・カキツバタ・アヤメの見分け方、分類を知る
参加者:14名 サポートスタッフ1名

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明治31年創業 あじ寿司弁当の「大船軒」・鎌倉時代の「首塚」などを見学しつつ「大船フラワーセンター」へ

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午前中は菅原先生のハナショウブのお話しです。

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万葉時代には、ショウブをアヤメグサと呼び、アヤメはハナアヤメと呼ばれていました。漢名の菖蒲はセキショウを指していてました。花菖蒲をショウブやアヤメと呼ぶ場合もあり、混乱しています。

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花菖蒲・アヤメ・カキツバタの見分け方は

開花期:アヤメ 5月上旬・カキツバタ 5月中旬・花菖蒲 5月末

花弁の基部の模様:アヤメ 網目模様・カキツバタ 黄白地V字模様・花菖蒲 鮮黄地V字模様

葉の形:アヤメ 細く葉脈無し・カキツバタ 広く葉脈無し・花菖蒲 葉脈あり

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世界に200~250種あると言われるイリス属植物は世界的にはアイリスと呼ばれ、日本では「アヤメ属」と呼ばれ 6種2変種、海外からの渡来のシャガ、イチハツ、キショウブがあります。

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ギリシャ神話では、天界と地上を結ぶ虹を神格化し、その女神にイリス(英読みアイリス)という名前を与えました。絵画にも意味を持たせて描かれています。

日本では、カキツバタを伊勢物語の中で在原業平が和歌に詠い、尾形光琳は屏風絵に描いています。

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ハナショウブは江戸時代に武士のたしなみとして、品種改良が進みました。

江戸系は、池のほとりや畦道に植え、群生している美しさを楽しみました。

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肥後系・伊勢系 江戸の花菖蒲が熊本や伊勢に伝わり、鉢に植え室内で鑑賞するために品種改良されてた歴史があります。

午後からは、大船フラワーセンターで観察です。

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大船フラワーセンターでは、前身の農業試験場 大正時代にハナショウブの品種改良を行い大船系300品種を育成しました。今年は花が早く残念なことに花はほとんど終わっていました。

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品種改良が豊富なバラ園

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温室で世界のスイレンや熱帯の植物を観察

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最後に入り口広場で、ハスとスイレンを鑑賞し終了となりました。(檀野)

2018年5月18日 (金)

H30 専科コース 第2回「染料植物観察」

実施日:平成30年5月17日(木)
会場:川崎市黒川青少年野外活動センター
講師:森遊倶楽部/森林インストラクター 四反田 有弘氏
テーマ:万葉のよこやまの道で染料植物観察
参加者:15名 サポートスタッフ2名

今日のテーマは染料植物。午前中は座学、午後はセンターから「よこやまの道」を通り、はるひ野駅まで歩き、染料植物を探しました。

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座学のテーマは、「色の始まりと草木染め・日本の伝統色」。
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万葉時代には、もうすでに多様な色を認識し、植物や風景の名前をそのまま色の名にしていました。例えば、茜色(あかね)や紫紺(しこん)、若竹色などです。

また、聖徳太子が「冠位十二階」を定め、冠位に色を定めました。冠位と色彩の繋がりが強くなり、身分は色彩により区別されるようになり、貴族階級は色彩美を意識し美意識が完成されていくことになります。

布は水にさらし白くすることから始まり、草木を使って染め、染を重ねたり、媒染を使う等工夫を凝らして多様な色を生み出しました。

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外に出ました。まずは、どんぐり山から。ここにも染料に適した植物が数多く見られました。色々なものを見つけながら進みます。

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次は汁守神社です。大木があったり、見事な椿があったり、神秘的な場所にも染料植物が見られます。

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次は、「谷戸」と呼ばれる丘陵に挟まれた、くぼみの道を進みます。ここではいくつかの染料植物と、畑の作物を観察しました。

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谷戸から山の中を尾根に向かい、「よこやまの道」に出ました。「よこやまの道」は古代より武蔵野と相模野を眺められる高台にあり、西国と東国を結ぶ要衝として活用されていました。「万葉集にも詠われた防人の道」でもあり、万葉の色を思いながらの散策です。

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前は住宅街、後ろは山。なんだか不思議な感覚でした。

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峠を下り、はるひ野駅へと到着。時間にして二時間ちょっとでしたが、あっという間に感じました。ただ、とても暑い一日でした。

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皆さん、お疲れ様でした。(檀野)

2018年4月26日 (木)

2018年度 専科コース 第1回サクラの分類と文化史

実施日:平成30年4月5日(火)
会場:神奈川県自然環境保全センター
講師:全国森林インストラクター神奈川会 辻 真澄 先生 菅原 啓之 先生
テーマ:サクラの分類と文化史
参加者:18名 サポートスタッフ3名
今年度初の専科コース、数日前まで汗ばむ暑さが続いていたものの、久しぶりに肌寒い朝、総勢18名もの皆さんがお集まりくださいました。
年度初回またお天気もあってか、初めは期待と幾分の不安が入り混じる表情。けれども、と皆さん次々と会話に花咲き、次第に雰囲気はほぐれていきました。
「入門コース」を修了したばかりの7期生の皆さんからも、はじめての専科が愉しみでならなかった!というお声もたくさんいただき、有難い限りです。
今年度より事務局も変わりました。
平成27-29年度(5-7期)を担当させていただいた高柳より引き継ぎ、海のプロフェッショナル檀野がご一緒させていただく運びとなりました。どうぞよろしくお願いいたします。(「入門コース」葉山や真鶴での活動が現在から待ち遠しいとともに、里山やさまざまなフィールドの魅力の発見、皆さんとの交流を本当に愉しみにしております!)

今回のフィールド「神奈川県立自然環境保全センター」へは、本厚木駅前より30分弱でバス移動。

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午前中は座学。辻真澄さん(全国森林インストラクター神奈川会)より、今回のテーマ「サクラの分類と文化史」について、お話をいただきました。まずは、話題として親しみやすい文化史について。

「桜と花見の歴史」「桜の語源」「日本人と桜(なぜ日本人は桜が好き?)」「桜と名歌」など、日本でいかに桜が愛されてきたか・いるか、私たちの生活や自然感また感性(心象風景)に深く染みわたっているかなどお話を伺いました。たとえば、満開の花ではなく散り際にこそ「もののあわれ」を感じる現代の日本人の美意識は、まさに桜を愛でてきた日々の中ではぐくまれたとも言えそうだという話題も。

また、分類については、「桜の分類あれこれ」「開花のしくみ(休眠打破)」「サクラを見分けるポイント」「母種の特徴(オオシマザクラ/エドヒガン/カンヒザクラ/ヤマザクラ/マメザクラ」などの科学的なお話もたっぷりと聞くことができました。野生種は何と10種のみだそうで、その他の桜はすべて野生種同士のかけ合わせによる栽培種で、アジアを中心に1,000種もあるようで、日本人がどれだけ桜に魅せられ続けてかたかを物語っています。また、桜の原種の1つである「ヒマラヤザクラ」はさくらあ(植物としてのサクラ)の原種とされており、もともとヒマラヤ地方で秋に咲いていたのだとか。
その後に生まれた、他の桜の原種は今や春咲き。植物の進化の歴史と、人間の文化は本当に重なりあっているものなのだなと感じました。(ヒマラヤ桜を観たい方には、都内の小石川植物園や熱海がおすすめのようです。

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午後は、2グループに分かれて野外観察。辻さんグループと菅原さん(日本森林インストラクター神奈川会)グループのそれぞれで、広い敷地内を歩きまわりながら、桜や椿 それぞれの原種や栽培種をひたすら観察。あまりの美しさと七変化に「わあーーー」と感嘆の声ばかりもれていました。50年前までは県営の樹木試験場だった場所であるため、ほとんどの樹には立看板がついていて、まるで野外ミュージアム!名前も知って、より植物と親しむことができますし、季節を変えて何度訪れても愉しめるおすすめのフィールドです。(寺田)

2018年3月 8日 (木)

H29年度 専科コース歴史探訪科 第4回「頼朝の逃亡ルートから海を眺める~」

2月22日、少し肌寒い曇り空の下、第四回目の歴史探訪科が開催されました。
彩の国シニア自然大学校との共催で、21名の方が参加されました。

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寒波の影響か、梅の開花は例年より遅れ、まだ2~3分咲きといったところでしょうか。つぼみのものからかわいらしい花をつけたもの、白や淡いピンク、黄色ががった
ものまで、様々な梅の様子を見ることが出来ました。

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まずは、登山前のBEFORE写真。
<幕山の由来>
プレートが衝突して火山活動の名残で盛り上がっている山がたくさんありますが、幕山はそのひとつです。
マグマが冷えたときに縦にきれいに割れ目が入り残ったものが、柱状節理とよばれ、幕山はその典型的な姿が見られます。
そのまっすぐに切り立った岩を利用して、ロッククライマーの聖地でもあります。

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この切り立った岩が、舞台の幕のようだったため、幕岩と呼ばれ、幕岩がある山だから幕山と言われるようになったそうです。
夜は梅だけでなく、岩までライトアップされるため、とても綺麗に見えるそうです。





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途中まで登ると、「イルカがみえます!」とのこと。
こんな遠くから、イルカ?!と思うと、遠くに真鶴半島。
この真鶴半島がイルカのように見えるのでした。
真鶴半島は、まるで原生林のような樹林があります。木々は、かなり樹幹も大きく、この森もなかなか歩きごたえのある森ですが、実は、ここは原生林ではないそうです。木材の樹木を栽培する御用林として木を植えられたという歴史があり、いまでは、魚つき林とも呼ばれる通り、木々の恵みが海に注ぎ込み、そのおかげで魚がおいしい場所となっています。講師の大内さんは、アジフライがオススメとのことでした。

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 山頂到着!!
 ゆるやかな登りで、小まめに足休めをしながら、がんばって登ってきました。
 少し雪がちらほら待っていましたが、お弁当タイムです。

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 午後は、頼朝の敗走ルートを辿って、自鑑水へ。
 頼朝は、箱根権現、走湯大権現を信仰しており、真鶴から箱根へ逃げ延び、再び、戻ってくる時に幕山を通ったといわれています。今回訪れたのは、その中でも、エピソードが残っているといわれている場所です。

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頼朝は、この自鑑水で、自分がやつれていることに心を痛め、自害しようと思ったのですが、部下に止められ、気持ちを取り直して、鏡を見ながら髪を結い直し、再起したとのこと。
冬場は水が少ないとのことで、自らをのぞき込めるほどの水量はありませんでしたが、
何か、力がわいてくるような、神聖な雰囲気がありました。


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このあと、頼朝は、岩海岸から海へ出て、千葉の竜島に上陸したと言われているそうです。そこで、武士で勢力をもっていた人たちが集結して、再起し、鎌倉幕府を開くことになったそうです。
そんな意味合いもあり、ここは、鎌倉開運街道と呼ばれています。





この日は、幕山の山頂の周遊コースをぐるりと一周して、下山しました。
あいにく、視界は悪く、また、下山時にも足元の石ががれている箇所もあり、
転ばないように注意しながらとなりましたが、みなさん、無事に下山できました。

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←無事に下山!AFTER写真です。

この日は行きませんでしたが、近くには、ししどの窟屋という場所があり、そこは、鳥が頼朝を救ったと言われる洞窟でもあります。

真鶴の港にもししどの窟屋があるそうです。
身を隠して船を待っていたのではないかと言われており、いろいろなところに伝説を残しているそうです。

歴史やその土地の文化を探りながら、低山を散策する「歴史探訪科」。
全4回が無事に終了となりました。来年度も専科コースにて、大内さんにご案内いただきます。
ご参加された皆さん、お疲れ様でした。また、ありがとうございました。(高柳)

2018年2月14日 (水)

海辺の野鳥観察

専科コース『野鳥科』の活動報告です。
実施日時 平成30年2月8日(木)
会   場 葛西臨海公園(東京都江戸川区)
講   師 全国森林インストラクター神奈川会 松井 公治氏(JFIK)
テ ー マ 海辺の野鳥観察

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不安定な天気が続いていましたが、この日は寒さも若干緩み、野鳥観察日和となりました。
集合後、一日の流れを確認し、まずはハトにまつわる話から。
日本ではほとんど聞きませんが、ハトを食べる国は意外と多いとのこと。
フランスでは高級品、エジプトでは伝統料理、中国ではポピュラーな食材…なので、中国のハトは人間が近づくと「捕まえられる」と思ってすぐに逃げるそう。日本のハトならエサがほしくて寄ってくるくらいなのに。
なので、中国の方が日本に来ると「なぜ、日本人のハトを捕らないの?あんなに丸々太っていて美味しそうなのに…」と驚く人もいるとかいないとか(笑)

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葛西臨海公園は、都が東京湾沿岸の汚染や埋め立てで破壊された自然環境を再生しようと整備されたもので、約81万平米もある広大な公園です。
園内には水族館や観覧車、鳥類園があり、園内の森や池には東京23区でも見ることが少なくなった動植物が生息しています。
2020年のオリンピックに向けて、カヌー・スラローム会場の工事をしていて、見学するデッキもあります。

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園内の草むらからは「チャッチャッ」という鳴き声が。これは、ウグイスの地鳴きです。ウグイスと言えば「ホーホケキョ」のさえずりで有名ですが、位置を知らせたり、警戒を促したりする時は「チャッチャッ」と地鳴きをします。
ウグイスは警戒心が強く、めったに人前には現れません。公園内の鳥は人慣れしており、なんとウグイスも草むらから出てきました!なかなかお目にかかれないウグイスに会うことができ、参加者一同釘付けでした。

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海辺には、スズガモの群れが。今回は控えめでしたが、下見の際には、この何倍もいて、ごま塩のようでした。
スズガモのオスは、白と黒のモノトーンでお洒落さんです。頭部は黒緑色の光沢があります。

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鳥類園は広大な森の中に「上の池」(淡水)と「下の池」(汽水)があり、池の近くには「ウォッチングセンター」や野鳥観察のための施設があります。
公園周辺は渡り鳥の休憩場所になっていて、沖合の浅瀬を餌場にする野鳥やそれを狙う猛禽類もいます。下の写真は、見えづらいですが、ノスリです。
樹木のてっぺんにとまる傾向があり、この日も木の一番高い所にとまっていました。
とても不安定な場所にいるにも関わらず、その佇まいがシュッとしていてカッコいい!!
でも、望遠鏡で見ると、目はクリクリでとても愛らしい。
猛禽類が飛んでいるけれど、何の種類がわからない時があるかと思います。
双眼鏡でじっくり見た時、顔が可愛かったらノスリ!だそうです。

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公園内もさまざまな場所に梅の花が。
寒い日が続きますが、小さな春の訪れに心がほっこりしました。

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2017年度の専科コース野鳥科は、里山・水辺・海辺、毎回違うフィールドで観察を行い、一期一会の出会いがたくさんありました。
普段気付いていない(意識していない)だけで、ほとんどすべての環境に野鳥は生息しています。
そんな野鳥の存在に気づき、意識することで、普段歩く道のりも今まで違ったものになるのではないでしょうか。

ご参加頂いた皆様、ありがとうございました。
■今日出会った野鳥たち
コガモ、オカヨシガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、ホシハジロ、スズガモ、カイツブリ、カンムリカイツブリ、ハジロムリカイツブリ、カワウ、ゴイサギ、コサギ、アオサギ、オオバン、ミサゴ、トビ、ノスリ、チョウゲンボウ、セグロカモメ、キジバト、カワセミ、ハクセキレイ、ジョウビタキ、ツグミ、モズ、ウグイス、メジロ、シジュウカラ、アオジ、カワラヒワ、シメ、ムクドリ、ヒヨドリ、スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ドバト、タシギ
(事務局)

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