c.ステップアップ講座/研究科/専科コース

2018年5月18日 (金)

H30 専科コース 第2回「染料植物観察」

実施日:平成30年5月17日(木)
会場:川崎市黒川青少年野外活動センター
講師:森遊倶楽部/森林インストラクター 四反田 有弘氏
テーマ:万葉のよこやまの道で染料植物観察
参加者:15名 サポートスタッフ2名

今日のテーマは染料植物。午前中は座学、午後はセンターから「よこやまの道」を通り、はるひ野駅まで歩き、染料植物を探しました。

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座学のテーマは、「色の始まりと草木染め・日本の伝統色」。
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万葉時代には、もうすでに多様な色を認識し、植物や風景の名前をそのまま色の名にしていました。例えば、茜色(あかね)や紫紺(しこん)、若竹色などです。

また、聖徳太子が「冠位十二階」を定め、冠位に色を定めました。冠位と色彩の繋がりが強くなり、身分は色彩により区別されるようになり、貴族階級は色彩美を意識し美意識が完成されていくことになります。

布は水にさらし白くすることから始まり、草木を使って染め、染を重ねたり、媒染を使う等工夫を凝らして多様な色を生み出しました。

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外に出ました。まずは、どんぐり山から。ここにも染料に適した植物が数多く見られました。色々なものを見つけながら進みます。

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次は汁守神社です。大木があったり、見事な椿があったり、神秘的な場所にも染料植物が見られます。

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次は、「谷戸」と呼ばれる丘陵に挟まれた、くぼみの道を進みます。ここではいくつかの染料植物と、畑の作物を観察しました。

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谷戸から山の中を尾根に向かい、「よこやまの道」に出ました。「よこやまの道」は古代より武蔵野と相模野を眺められる高台にあり、西国と東国を結ぶ要衝として活用されていました。「万葉集にも詠われた防人の道」でもあり、万葉の色を思いながらの散策です。

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前は住宅街、後ろは山。なんだか不思議な感覚でした。

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峠を下り、はるひ野駅へと到着。時間にして二時間ちょっとでしたが、あっという間に感じました。ただ、とても暑い一日でした。

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皆さん、お疲れ様でした。(檀野)

2018年4月26日 (木)

2018年度 専科コース 第1回サクラの分類と文化史

実施日:平成30年4月5日(火)
会場:神奈川県自然環境保全センター
講師:全国森林インストラクター神奈川会 辻 真澄 先生 菅原 啓之 先生
テーマ:サクラの分類と文化史
参加者:18名 サポートスタッフ3名
今年度初の専科コース、数日前まで汗ばむ暑さが続いていたものの、久しぶりに肌寒い朝、総勢18名もの皆さんがお集まりくださいました。
年度初回またお天気もあってか、初めは期待と幾分の不安が入り混じる表情。けれども、と皆さん次々と会話に花咲き、次第に雰囲気はほぐれていきました。
「入門コース」を修了したばかりの7期生の皆さんからも、はじめての専科が愉しみでならなかった!というお声もたくさんいただき、有難い限りです。
今年度より事務局も変わりました。
平成27-29年度(5-7期)を担当させていただいた高柳より引き継ぎ、海のプロフェッショナル檀野がご一緒させていただく運びとなりました。どうぞよろしくお願いいたします。(「入門コース」葉山や真鶴での活動が現在から待ち遠しいとともに、里山やさまざまなフィールドの魅力の発見、皆さんとの交流を本当に愉しみにしております!)

今回のフィールド「神奈川県立自然環境保全センター」へは、本厚木駅前より30分弱でバス移動。

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午前中は座学。辻真澄さん(全国森林インストラクター神奈川会)より、今回のテーマ「サクラの分類と文化史」について、お話をいただきました。まずは、話題として親しみやすい文化史について。

「桜と花見の歴史」「桜の語源」「日本人と桜(なぜ日本人は桜が好き?)」「桜と名歌」など、日本でいかに桜が愛されてきたか・いるか、私たちの生活や自然感また感性(心象風景)に深く染みわたっているかなどお話を伺いました。たとえば、満開の花ではなく散り際にこそ「もののあわれ」を感じる現代の日本人の美意識は、まさに桜を愛でてきた日々の中ではぐくまれたとも言えそうだという話題も。

また、分類については、「桜の分類あれこれ」「開花のしくみ(休眠打破)」「サクラを見分けるポイント」「母種の特徴(オオシマザクラ/エドヒガン/カンヒザクラ/ヤマザクラ/マメザクラ」などの科学的なお話もたっぷりと聞くことができました。野生種は何と10種のみだそうで、その他の桜はすべて野生種同士のかけ合わせによる栽培種で、アジアを中心に1,000種もあるようで、日本人がどれだけ桜に魅せられ続けてかたかを物語っています。また、桜の原種の1つである「ヒマラヤザクラ」はさくらあ(植物としてのサクラ)の原種とされており、もともとヒマラヤ地方で秋に咲いていたのだとか。
その後に生まれた、他の桜の原種は今や春咲き。植物の進化の歴史と、人間の文化は本当に重なりあっているものなのだなと感じました。(ヒマラヤ桜を観たい方には、都内の小石川植物園や熱海がおすすめのようです。

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午後は、2グループに分かれて野外観察。辻さんグループと菅原さん(日本森林インストラクター神奈川会)グループのそれぞれで、広い敷地内を歩きまわりながら、桜や椿 それぞれの原種や栽培種をひたすら観察。あまりの美しさと七変化に「わあーーー」と感嘆の声ばかりもれていました。50年前までは県営の樹木試験場だった場所であるため、ほとんどの樹には立看板がついていて、まるで野外ミュージアム!名前も知って、より植物と親しむことができますし、季節を変えて何度訪れても愉しめるおすすめのフィールドです。(寺田)

2018年3月 8日 (木)

H29年度 専科コース歴史探訪科 第4回「頼朝の逃亡ルートから海を眺める~」

2月22日、少し肌寒い曇り空の下、第四回目の歴史探訪科が開催されました。
彩の国シニア自然大学校との共催で、21名の方が参加されました。

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寒波の影響か、梅の開花は例年より遅れ、まだ2~3分咲きといったところでしょうか。つぼみのものからかわいらしい花をつけたもの、白や淡いピンク、黄色ががった
ものまで、様々な梅の様子を見ることが出来ました。

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まずは、登山前のBEFORE写真。
<幕山の由来>
プレートが衝突して火山活動の名残で盛り上がっている山がたくさんありますが、幕山はそのひとつです。
マグマが冷えたときに縦にきれいに割れ目が入り残ったものが、柱状節理とよばれ、幕山はその典型的な姿が見られます。
そのまっすぐに切り立った岩を利用して、ロッククライマーの聖地でもあります。

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この切り立った岩が、舞台の幕のようだったため、幕岩と呼ばれ、幕岩がある山だから幕山と言われるようになったそうです。
夜は梅だけでなく、岩までライトアップされるため、とても綺麗に見えるそうです。





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途中まで登ると、「イルカがみえます!」とのこと。
こんな遠くから、イルカ?!と思うと、遠くに真鶴半島。
この真鶴半島がイルカのように見えるのでした。
真鶴半島は、まるで原生林のような樹林があります。木々は、かなり樹幹も大きく、この森もなかなか歩きごたえのある森ですが、実は、ここは原生林ではないそうです。木材の樹木を栽培する御用林として木を植えられたという歴史があり、いまでは、魚つき林とも呼ばれる通り、木々の恵みが海に注ぎ込み、そのおかげで魚がおいしい場所となっています。講師の大内さんは、アジフライがオススメとのことでした。

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 山頂到着!!
 ゆるやかな登りで、小まめに足休めをしながら、がんばって登ってきました。
 少し雪がちらほら待っていましたが、お弁当タイムです。

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 午後は、頼朝の敗走ルートを辿って、自鑑水へ。
 頼朝は、箱根権現、走湯大権現を信仰しており、真鶴から箱根へ逃げ延び、再び、戻ってくる時に幕山を通ったといわれています。今回訪れたのは、その中でも、エピソードが残っているといわれている場所です。

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頼朝は、この自鑑水で、自分がやつれていることに心を痛め、自害しようと思ったのですが、部下に止められ、気持ちを取り直して、鏡を見ながら髪を結い直し、再起したとのこと。
冬場は水が少ないとのことで、自らをのぞき込めるほどの水量はありませんでしたが、
何か、力がわいてくるような、神聖な雰囲気がありました。


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このあと、頼朝は、岩海岸から海へ出て、千葉の竜島に上陸したと言われているそうです。そこで、武士で勢力をもっていた人たちが集結して、再起し、鎌倉幕府を開くことになったそうです。
そんな意味合いもあり、ここは、鎌倉開運街道と呼ばれています。





この日は、幕山の山頂の周遊コースをぐるりと一周して、下山しました。
あいにく、視界は悪く、また、下山時にも足元の石ががれている箇所もあり、
転ばないように注意しながらとなりましたが、みなさん、無事に下山できました。

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←無事に下山!AFTER写真です。

この日は行きませんでしたが、近くには、ししどの窟屋という場所があり、そこは、鳥が頼朝を救ったと言われる洞窟でもあります。

真鶴の港にもししどの窟屋があるそうです。
身を隠して船を待っていたのではないかと言われており、いろいろなところに伝説を残しているそうです。

歴史やその土地の文化を探りながら、低山を散策する「歴史探訪科」。
全4回が無事に終了となりました。来年度も専科コースにて、大内さんにご案内いただきます。
ご参加された皆さん、お疲れ様でした。また、ありがとうございました。(高柳)

2018年2月14日 (水)

海辺の野鳥観察

専科コース『野鳥科』の活動報告です。
実施日時 平成30年2月8日(木)
会   場 葛西臨海公園(東京都江戸川区)
講   師 全国森林インストラクター神奈川会 松井 公治氏(JFIK)
テ ー マ 海辺の野鳥観察

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不安定な天気が続いていましたが、この日は寒さも若干緩み、野鳥観察日和となりました。
集合後、一日の流れを確認し、まずはハトにまつわる話から。
日本ではほとんど聞きませんが、ハトを食べる国は意外と多いとのこと。
フランスでは高級品、エジプトでは伝統料理、中国ではポピュラーな食材…なので、中国のハトは人間が近づくと「捕まえられる」と思ってすぐに逃げるそう。日本のハトならエサがほしくて寄ってくるくらいなのに。
なので、中国の方が日本に来ると「なぜ、日本人のハトを捕らないの?あんなに丸々太っていて美味しそうなのに…」と驚く人もいるとかいないとか(笑)

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葛西臨海公園は、都が東京湾沿岸の汚染や埋め立てで破壊された自然環境を再生しようと整備されたもので、約81万平米もある広大な公園です。
園内には水族館や観覧車、鳥類園があり、園内の森や池には東京23区でも見ることが少なくなった動植物が生息しています。
2020年のオリンピックに向けて、カヌー・スラローム会場の工事をしていて、見学するデッキもあります。

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園内の草むらからは「チャッチャッ」という鳴き声が。これは、ウグイスの地鳴きです。ウグイスと言えば「ホーホケキョ」のさえずりで有名ですが、位置を知らせたり、警戒を促したりする時は「チャッチャッ」と地鳴きをします。
ウグイスは警戒心が強く、めったに人前には現れません。公園内の鳥は人慣れしており、なんとウグイスも草むらから出てきました!なかなかお目にかかれないウグイスに会うことができ、参加者一同釘付けでした。

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海辺には、スズガモの群れが。今回は控えめでしたが、下見の際には、この何倍もいて、ごま塩のようでした。
スズガモのオスは、白と黒のモノトーンでお洒落さんです。頭部は黒緑色の光沢があります。

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鳥類園は広大な森の中に「上の池」(淡水)と「下の池」(汽水)があり、池の近くには「ウォッチングセンター」や野鳥観察のための施設があります。
公園周辺は渡り鳥の休憩場所になっていて、沖合の浅瀬を餌場にする野鳥やそれを狙う猛禽類もいます。下の写真は、見えづらいですが、ノスリです。
樹木のてっぺんにとまる傾向があり、この日も木の一番高い所にとまっていました。
とても不安定な場所にいるにも関わらず、その佇まいがシュッとしていてカッコいい!!
でも、望遠鏡で見ると、目はクリクリでとても愛らしい。
猛禽類が飛んでいるけれど、何の種類がわからない時があるかと思います。
双眼鏡でじっくり見た時、顔が可愛かったらノスリ!だそうです。

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公園内もさまざまな場所に梅の花が。
寒い日が続きますが、小さな春の訪れに心がほっこりしました。

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2017年度の専科コース野鳥科は、里山・水辺・海辺、毎回違うフィールドで観察を行い、一期一会の出会いがたくさんありました。
普段気付いていない(意識していない)だけで、ほとんどすべての環境に野鳥は生息しています。
そんな野鳥の存在に気づき、意識することで、普段歩く道のりも今まで違ったものになるのではないでしょうか。

ご参加頂いた皆様、ありがとうございました。
■今日出会った野鳥たち
コガモ、オカヨシガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、ホシハジロ、スズガモ、カイツブリ、カンムリカイツブリ、ハジロムリカイツブリ、カワウ、ゴイサギ、コサギ、アオサギ、オオバン、ミサゴ、トビ、ノスリ、チョウゲンボウ、セグロカモメ、キジバト、カワセミ、ハクセキレイ、ジョウビタキ、ツグミ、モズ、ウグイス、メジロ、シジュウカラ、アオジ、カワラヒワ、シメ、ムクドリ、ヒヨドリ、スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ドバト、タシギ
(事務局)

2018年1月23日 (火)

水辺の野鳥観察

専科コース『野鳥科』の活動報告です。
実施日時 平成30年1月11日(木)
会   場 酒匂川(足柄上群松田町)
講   師 全国森林インストラクター神奈川会 松井 公治氏(JFIK)
テ ー マ 水辺の野鳥観察
雲一つない快晴。真っ青な空に白い富士山がくっきりと映えます。
酒匂川に行く前に、寒田神社で木々にとまる野鳥の観察からスタート。

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境内には県の名目100選にもなっている立派なカシやナギの木もありました。

ナギは「凪ぎ」に通じることから、水にまつわるご神木にもなっています。

また、葉脈が縦方向に走っているため、葉をちぎろうとしてもなかなかちぎれないことから縁結び・夫婦円満のお守りにもなっているそうです。

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川沿いに行くと、周辺の山々が一望できます。

酒匂川は神奈川県南西部を流れる全長約 45kmの川。

氾濫も多く、その昔は「あばれ川」と呼ばれていたそう。
マガモは、イルカのように半球睡眠ができると聞いて「私も半球睡眠ができたら、いいのになぁ~」と羨ましく思ってしまいました。

今回、特に印象に残った鳥はミサゴです。

英名はオスプレイ。あの新型輸送機オスプレイの由来となった鳥です。
空中で静止するホバリングや急降下もでき、その姿はとても美しいとのこと。
佇むミサゴも十分凛々しかったのですが、ダイブする姿も今度は是非見たいと思いました。

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風も強く、鳥に出会えるのか不安もありましたが、今回も多くの野鳥に出会う事ができました。
川沿いには、梅や桜もちらほら。

春の訪れが楽しみです。

次回の野鳥科は、2/8(木)海辺の野鳥@葛西臨海公園です。

※市川野鳥の楽園から場所が変更になっています。ご注意ください。

■今日出会った野鳥たち
マガモ、カルガモ、コガモ、カワアイサ、カイツブリ、カワウ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、オオバン、トビ、ノスリ、チョウゲンボウ、ユリカモメ、キジバト、カワセミ、ヒメアマツバメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ジョウビタキ、ツグミ、モズ、メジロ、ホオジロ、アオジ、カワラヒワ、ムクドリ、ヒヨドリ、スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ドバト、ミサゴ、クサシギ、イソシギ、イソヒヨドリ
(事務局)

2017年12月21日 (木)

里山の野鳥観察

専科コース『野鳥科』の活動報告です。

実施日時 平成29年12月14日(木)
会   場 二ヶ領用水と生田緑地(川崎市多摩区)
講   師 全国森林インストラクター神奈川会 松井 公治氏(JFIK)
テ ー マ 里山の野鳥観察
二ヶ領用水は、多摩川などを水源とした神奈川県川崎市多摩区から幸区までを流れる神奈川県下で最も古い人工用水路です。
まずは、水源である多摩川の野鳥観察から行いました。
風がとても冷たかったのですが、雲一つない快晴で絶好の野鳥観察日和となりました。
色々な種類のカモやサギたち、カワウ、オオバン等…多くの水鳥に出会い、夢中になってしまい、なかなか前に進めませんでした。

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オオタカが何匹かのカラスに追っかけられている様子も見えました。

カラスも頭がいいので、自分が1匹の時はオオタカにちょっかいを出すことは少ないとのこと。

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二ヶ領せせらぎ館前はゴイサギの親子が!

 

サギなのにシュッとしておらず、どちらかといったらずんぐりむっくり…しかも、人形のように固まって動きません。ゴイサギの幼鳥は、ホシゴイと言います。名前の由来は、散りばめられた★のような模様から。

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二ヶ領用水から生田緑地までの道のりに大きな梨の棚がありました。

生産緑地地区とは、市街化区域内にある農地等が持っている農業生産活動等に裏付けられた緑地機能に着目して、公害又は災害の防止、農林漁業と調和した都市環境の保全などに役立つ農地等を計画的に保全して、良好な都市環境の形成を図る都市計画の制度とのことです。

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生田緑地は紅葉のピークは大分過ぎ、落ち葉のカーペットになっていました。

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座学では、鳥の特徴や分類、進化について学びました。

また1枚のティッシュの上から風を当てると、そのティッシュは上に上がる=鳥でいう風を利用した飛び方を見せてもらいました。

その他にも、講師の松井先生の様々な場所で出会った珍しい鳥についてもお話しいただきました。

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次回は、1/11(木)酒匂川にて水辺の野鳥です。
■出会った野鳥
マガモ・カルガモ・コガモ・ヨシガモ・オカヨシガモ・ヒドリガモ・オナガガモ・ハシビロガモ・キンクロハジロ・カイツブリ・カンムリカイツブリ・カワウ・ゴイサギ・ダイサギ・コサギ・アオサギ・オオバン・トビ・オオタカ・ツミ・ユリカモメ・キジバト・ヒメアマツバメ・コゲラ・ハクセキレイ・ツグミ・ウグイス・メジロ・シジュウカラ・ヤマガラ・エナガ・ヒヨドリ・スズメ・オナガ・ハシボソガラス・ハシブトガラス・ドバト・コチドリ

(事務局)

2017年11月24日 (金)

H29年度 専科コース歴史探訪科「錦秋の低山を歴史ハイク~歴史と大展望の飯能・天覧山」

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11月16日(木)に実施しました、専科コース「歴史探訪科」第3回の報告です。

今回の舞台は、飯能市内にある天覧山と多主峯山。総勢17名の皆さんが集いました。

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まずは、飯能駅北口ロータリーにて集合。今日の散策コースを確認してから出発!
昔懐かしい風情ある街並みを通って、途中にある小町公園では思いっきり準備体操。
大内さんいわく「お尻の裏をしっかり伸ばしたかどうかが、後日の筋肉痛に大きく響く」、念入りに!


 ★諏訪八幡神社~能仁寺(のうにんじ)

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登山口すぐ近くにある、創建500年の歴史をもつ「諏訪八幡神社」へ立ち寄り。あざやかな紅葉と青空とのコントラストが美しく、フォトジェニックな風景に皆で心つかまれました。
ちなみに、「諏訪八幡神社」は全国的に有名な2つの神社「諏訪神社」と「八幡神社」どちらの神様もまつられており、かつての武神にルーツをもつ八幡神社と自然崇拝の諏訪大社にルーツをもつとのこと。
まさに、飯能の土地にねざす歴史ある神社です。



★天覧山

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いよいよ、天覧山の登山開始です!市民会館の向かいにある登山道を住宅街から少し入るだけの贅沢なハイキングコースで、しかも歩き始めたらいきなり紅葉が見事でした!(冒頭写真)
「ドイツへむかう陸軍の練習をここ飯能で行っていた際、当時の明治天皇がご覧になっていた」ことが山の名の由来。「中段」にて小休憩をへて、「十六羅漢像」(徳川綱吉公が病に冒された際に回復を祈るために創られたそうです)を拝みながら若干の岩場もへて、無事に山頂へ到着しました。
大内さんいわく、「これまでで一番よい景色」とのこと。
都内のスカイツリーのシルエットもくっきりでした。


★多主峯山(とおのすやま)

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あの常盤御前もお気に入りだったというめずらしい飯能笹(吾妻笹の仲間)に囲まれた「見返り坂」をへて、一行で多主峯山(とおのすやま)へ。ひたすらの上り坂に心折れそうになりながらも、
大内さんの粋なはからいで、ちょうど良いタイミングで小休憩をいれて、皆さん無事に登頂!


お天気が良かったので、男体山(日光)、筑波山、武甲山(秩父)、大山、丹沢などさまざまな稜線の美しさを堪能しました。

★雨乞池(あまごいけ)~御嶽八幡神社

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山頂にありながらもかつて水が枯れたことのない池。高龗(たかおかみ)、闇龗(くらおかみ)がまつられており、昔から日照りが続くと雨乞いしてきたとされる池。季節外れの(?)カエルの鳴き声も。水が綺麗な証拠でしょう。また、そのすぐ先にある「御嶽八幡神社」は大きな岩壁の上に鎮座しており、山岳信仰の神様が複数祀られています。一寸法師の元キャラとなったとされる「少彦名命(すくなひとこのみこと)」の話題もあがりました。

★吾妻峡~飯能河原~割岩橋~飯能駅

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下山後、近くの民家の横の散策路を下ってゆくと、入間川へ。石でできた「ドレミファ橋」をわたり、
皆でハイテンション!まぶしい黄葉のなか、川沿いを歩きながら水の音に耳を澄ませ、
最後は「飯能河原」へ向かいました。
有名な「木の一本橋」は先月後半の台風で壊れてしまっていましたが、
川べりのカエデは見事な紅葉!
その後、「割岩橋」をへて飯能駅に15:30過ぎ着。

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紅葉・黄葉・青空、すばらしいコントラストに恵まれた1日でした。
とってもおすすめコースなので、ぜひ皆さんもお出かけになってみてください!彩の国シニア自然大学事務局 寺田)

2017年11月13日 (月)

日本人の自然観~日本人の自然観及び生活・文化に関連した四季折々の植物~

実施日時 平成29年11月9日(木)

会場 鎌倉広町緑地
講師 全国森林インストラクター神奈川会 小池 一臣氏
テーマ 日本人の自然観~日本人の自然観及び生活・文化に関連した四季折々の植物~
鎌倉市の南西部・腰越地域に位置する鎌倉広町緑地。
このところ不安定な天気が続いていましたが、この日は、森林生態科全6回講座最終回にふさわしい好天に恵まれました。
座学会場のある湘南深沢駅に降りると、富士山がくっきり。
◇雲一つ無い秋晴れ

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午前中は、深沢学習センター (きらら深沢)で講義です。
生活文化に関連した四季折々の植物について学びました。

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日本の四季を山で表すと…
春→「山笑う」
夏→「山滴る」
秋→「山装う」
冬→「山眠る」
…これを考えた昔の方は、想像力がとても豊かだと素直に思いました。
他にも素敵だと思ったのが「雪月花」
伝統的な日本の美の感覚を連想させる語。
雪月花を日本三景で表すと…天橋立(雪)・安芸の宮島(花:紅葉)・松島(月)
雪月花を日本三名園で表すと…兼六園(雪)・後楽園(月)・偕楽園(花)
こんなところで、リンクしているなんて!目からウロコ。日本の美を感じながら旅をする、想像しただけでワクワクします。
また、たった一言でその事柄をイメージできること、その場所に行かなくても、その景色が一緒に見られなくても、心に残ったもの(こと)を言葉一つで共有できる…
言葉って素晴らしいなぁ、大切だなぁとしみじみ感じました。
後半では、日本の衣食住と植物の関わり方についても詳しく学び、様々な視点から自然について考えることができ、最後の質疑応答でも活発に質問が出ました。
湘南深沢駅から電車移動し、西鎌倉駅へ。
天気がとても良いので、鎌倉広町緑地でお昼にしました。

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お腹も満たされたところで、午後の講義スタート。
以下、自然散策で出会った植物など
◆オシロイバナ(種をつぶすとおしろいのような白い粉があることが名前の由来)

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◆ニシキギ(錦のように鮮やかな色が名前の由来)

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◆クサギ(ブルーベリーのような実、赤×紺の色合いが何ともいえない可愛さ)

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◆タカサゴユリ

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◆コセンダングサ(くっつき虫)

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◆ガマズミ(赤い実)

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◆ジュズ(乾燥させると数珠のネックレス、先端の部分を上手に引っ張ると糸を通せる穴ができる)

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◆オオバコ(自然遊びのオオバコ相撲、踏みつけられてもへっちゃら、種はカプセル状になっており、濡れると粘着質になる)

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◆イヌビワ(イチジク科だが食べられない、雄花嚢には2種類の蜂が住んでおり受粉に深く関係している)

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◆ツユクサ(飾りおしべ有り、虫に花粉を着け媒介させる)

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◆ヨシ?オギ?ススキ?(見分けるのに一苦労、ヨシは「ハイ、ポーズ!」が覚え方です。これは、講座に出た人にしか多分伝わらないです…言語化できず、すみません。)

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◆シロダモ(黄色い花が咲くのは雄、赤い実がつくのは雌)

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◆トウネズミモチ  (漢字は「唐鼠糯」。名前の由来は固有種のネズミモチに対して、中国原産の帰化植物に由来することから。透かしてみると葉脈が見えることから「透」→「唐」とだと覚えると覚えやすいとのこと。)※訂正しました。

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◆メタセコイア(別名生きた化石、30年経たないと花が咲かない)

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◆エノキ(昔は一里塚付近に植えられた、理由は目印になる・枝振りがいいから隠れることができる・暑さもしのげる)

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◇小池先生がくるくる種を色々持ってきてくださいました。植物は様々な方法で種子を散布するが、くるくる回りながら散布する植物もある。カエデの種は赤。ヒマラヤスギの種は芸術的に回る。見ていて非常に楽しい気持ちになる。受講生から「上手、上手!」という言葉が自然とこぼれ、一同ホッコリ(笑)

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◆ガマ(茶色の穂は水分が無くなるとフワフワの綿毛の塊に、水を入れずに花瓶に差しておくとあっという間に綿毛になる)

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◆ミゾソバ(牛の額に似ている)

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◆アオキ(幹が青いからアオキ、実は固く赤く熟します)

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◆カクレミノ(蓑を着けた後ろ姿に似ていることが名前の由来)

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◆ヤブコウジ(お正月の縁起物である十両)

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◆ヤツデ(八つ手だが実際は5・7・9の奇数、最初は3に裂けており左右の葉が3つずつ分裂し合計8つで八つ出という説あり、天狗のうちわ縁起物)

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◆オニシバリ(鬼を縛れるくらい丈夫が名前の由来)

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◆キリ(昔は女の子が生まれたらキリを植えた、キリは15~20年くらいで成木になる生長が早い木で嫁入り道具の桐箪笥として持たせることができたため広まった)

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◇ここからは山道

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アップダウンのある道を歩き続けると、視界が開けた富士見坂に到着。朝はくっきり見えた富士山にモヤが…残念!!でも、景色はとても綺麗でした。別コースを行くと、相模湾が一望できるとのこと。

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鎌倉広町緑地の自然散策が終わると、すぐそこは海。
絵に描いたような景色に心がくすぐられます。山も海も心が落ち着く…やはり自然が好きだと再確認。

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横断歩道付近には人だかり。映画や漫画のシーンに出てくるそうで、海外からの観光客も多く、たくさんの人で賑わっていました。
本日を持ちまして、専科コース森林生態科全6回講座が終了です。

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この講座がみなさまにとって、有意義な時間となっていれば幸いです。
またお会いできる日を楽しみにしております。
半年にわたり、ご参加頂きありがとうございました。
(事務局)

2017年10月24日 (火)

身近な植物の観察~つる植物・着生植物の知恵と工夫~

実施日時 平成29年10月12日(木) 10:00~15:00

会場 県立東高根森林公園
講師 全国森林インストラクター神奈川会 吉原秀敏 氏
テーマ 身近な植物の観察~つる植物・着生植物の知恵と工夫~
多摩丘陵の美しい自然がある東高根森林公園。広い公園内を自然散策しました。

前日まで不安定な天気でしたが、この日はピンポイントで晴れになりました。

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午前中は公園内のパークセンターオープンスペースにて、講義を受けました。

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つる植物や着生植物とは何か、どのような工夫をし自然の中で生きているのか、巻き方でわかる植物の種類などを学びました。

センター内の窓からはナツヅタの紅葉が見えます。

緑から赤に移り行くグラデーションがとても綺麗です。 

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昼休憩中に参加者の方からタラヨウの葉っぱを見せていただきました。これは、上野を散策した時に拾ったとのこと。
「字を書いてみると、こんなになるのよ~」と教えて頂きました。
アクティブな参加者のみなさん「あそこの自然とても好きだったよ」「この植物って知ってる?」などなど、いろいろなお話をして下さることがとても嬉しく、また、日々勉強させてもらっています。

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散策前に東高根森林公園パークコーディネーター瀬尾さんのご厚意でプチ草笛教室をして頂きました。
草笛は難しいと思う方もいると思うのですが、この草笛はとても簡単。
丸めた葉っぱをセロハンテープで止め、片方を折り目が付くように潰し、口に軽く加えるだけ。 軽く吹くだけでしっかり音が出ます。
みなさん童心に帰り「幸せなら手を叩こう」などの歌に合わせて楽しみながら音を奏でました。

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玄関には、先ほど窓からも見えたナツヅタがお出迎え。
場所によって様々な色があり、見ごたえがあります。
つる植物といえば、ぐるぐる巻き付くイメージが強いと思いますが、ナツヅタは吸盤のように張り付いて伸びていきます。
拡大写真で見ると、くっきりと吸盤の形がわかります。
試しに少し引っ張ってみると…全然びくともしません。枯れても吸盤の部分は残っています。
足跡のように残っていて、ここからここまで伸びていたんだなぁと一目でわかり、おもしろいです。
以下、公園内で出会った植物や生き物です。
◆フジ(巻きつく場所がなくなったことに気づくと?Uターンしたり、自分にからみついたりする習性がある)

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◆クズ

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◆カラスウリ(昔、虫こぶはタンパク質=立派な栄養源として食べられていたとのこと。実は小さなスイカのようなウリ坊から赤い実に成っていく。)

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◆カネムグラ(茎の部分にトゲトゲの針がある。触ると痛い。このトゲで他のものに引っ掛かり伸びていく。)

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◆クサギ(瑠璃色の実。香りがピーナッツバターに似ている。)

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◆キツリフネソウ(花が紫色だとツリフネソウ。実の弾け方が特徴的。ふっくらとした実に触れると、かなりの勢いでプチンッと弾ける。この勢いで種を散布する。このプチンッはやってみないとわからないのですが、やみつきになります。)

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◆ウチワドコロ

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◆オニドコロ

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◆カシワバハグマ

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◆イヌショウマ

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◆カリガネソウ

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◆ミゾソバ

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◆ヤナギイノコヅチ(名前の由来は、虫こぶの部分が猪の膝のようだから。)

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◆オニドコロ×ヤマノイモ

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◆キズタ(巻き付かず張り付くので、木の高いところまでは伸びない。)

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ネジのようにねじれています。一定の方向ではなく、どこかで反対巻きになるとか。このねじれる過程の動画がおもしろいそうです。

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一つの葉に大量の毛虫!なぜ、みんな同じポーズをとっているのでしょうか。毛虫VSカマキリはお互い一歩も動かず、戦いは見られませんでした。
他の場所でもカマキリに出会ったのですが、黒い太い糸のような、針金ようなものがあるのが見えますか?これは、なんと、ハリガネムシという寄生虫。この虫がカマキリのお腹の中で成長します。カマキリの脳を支配し、水に飛び込ませ、水中に脱出するとのこと。脳を支配するなんてありえるの?!ととても驚きました。

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◆カニクサ(名前の由来は、蟹が釣れるくらい丈夫だから)

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◆リョウメンシダ(一般的なシダとの大きな違いは、裏と表が逆さまみたいになっている)

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この棒?枝みたいなのもの…実は虫。オナガグモです。糸を揺らすと、足が現れ、クモの形になりました。網は張らず、枝先の間に数本の糸を引きます。松葉に擬態しているそうです。

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◆ヌスビトハギ(種の形が特徴的。名前の由来は、昔の盗人が抜き足差し足しているような足跡に似ているから)

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◆フユサンゴ

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◆マユミ

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つると言えば、ぐるぐる巻き付くものだと思っていましたが、伸び方は何種類もあり、植物によって色々な特徴があることがわかりました。
太陽を浴び成長していくために、それぞれの植物がそれぞれの伸び方で工夫していることを実際に見ることができ、学び多き1日となりました。
専科コース森林生態科、残すところ最終回のみとなりました。
次回は、11/9(木)@鎌倉広町緑地「日本人の自然観~日本人の自然観及び生活・文化に関連した四季折々の植物~」です。
※会員の皆様、単発受講のお申込みも承っております。
(事務局)

2017年9月25日 (月)

H29専科 歴史探訪科「知知夫の国における自然、文化、人々の暮らしの変遷~

921日に実施しました、専科コース「歴史探訪科」第2回の報告です。今回の舞台は、秩父神社(埼玉県秩父市)。前回講座から3ヶ月あいていたものの、総勢17名の皆さんが笑顔で集いました。

 

今回のテーマは「柞の杜(ははそのもり)~人々の暮らし今昔~」。講師は秩父神社の権宮司 薗田建氏。薗田さんには例年、彩の国シニア自然大学校入門コースで御世話になっていますが、秩父の土地・人・歴史に大変熱い想いと誇りを持たれていて、またユーモラスかつ分かりやすいお話に定評がある方です。

 はじめに、薗田さんより自己紹介と、秩父神社と(そのご神体である)武甲山のつながりについてご説明をいただきました。秩父神社の創建は、平安初期の典籍「先代旧事紀-国造本紀-」によると、第十代崇神天皇の代に「知知夫国(ちちぶのくに)」の初代国造を任命された八意思兼命(やごごろおもいかねのかみ)の十世の子孫である「知知夫彦命」が祖神をお祀りしたことに始まるとされるとのこと。不思議な縁ですが、前回講座(大山 阿夫利神社,神奈川県伊勢原市)で最後に立ち寄った「追分社(おいわけしゃ)」に祀られていた神様と同じ神様が祀られているのです。

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 社拝殿へ。神社の歴史や、鮮やかで迫力のある美しい彫刻一つ一つの意味についても説明を頂きました。お社は、戦国時代の末期に兵火によって消失したものを、天正(てんしょう)十年(1592)、あの徳川家康の指揮により再建されたもの。埼玉県の重要文化財にも指定されています。

<お元気三猿>

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日光東照宮で有名な三猿「見ざる・言わざる・聞かざる」に一見似ていますが、よーくご覧下さい。そうなんです、何と全てが真逆。時代が大きく梶を切ろうとしていた当時だからこそ、その変動のなかでもより「よく見て・よく聞いて・よく話す」ことの大切さが説かれていたようです。粋です。

 

<北辰の梟>

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お社の真裏(北側)のちょうど真ん中にいる梟は、願いを叶えてくれる「北辰の梟」。よく見てみると、梟の身体は、何ときちんとお社の中央の方を向きながら、顔のみ180度くるっとこちらに向いています。さまざまな方角(社会の方面、成り行き)を日々見渡しながらご祭神をお守りしてきました。

 <子宝・子育ての虎>

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お社正面左にあるこちらは「子宝・子育ての虎」。親は豹、子どもは虎。

あれ、間違い??と思うかもしれませんが、こちらも時代のメッセージが。数説あるそうですが、当時の社会の混乱の中でも、血縁や立場を超えたもの同士がお互いに助け合うことの大切さを説いていたという言われもあるそうです。現代にもつながる教えですね。

 

お昼休憩をはさんで、神社から徒歩1分のところにある「祭り会館」へ。毎年123日に執り行われる神事「秩父夜祭」(国指定重要無形民俗文化財)の歴史や、実際に使われている笠鉾や屋台のレプリカを見ました。また、秩父の地域一体で昔から守られてきたさまざまな神事についての映像も。一番の見どころは、「亀の子石」。秩父神社と武甲山の大蛇窪を結ぶ、ちょうど中間地点をずっと守ってきた現物を見ることが出来ます。

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その後は、祭り会館を後にして、秩父市街を練り歩きながら、秩父市役所敷地内に設けられた第2代「亀の子石」もお参りしながら、40分ほどかけて羊山公園へ向かいました。

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高台から見下ろす盆地には、秩父神社の深い杜と、人々の暮らす町並みが、青空に映えていました。このたった50年ほどでも、かなり秩父市は開発されたそう。昔はもっと緑(柞の杜)のエリアが広かったそうです。人の暮らしと自然、そのバランスを昨今見直されていますが、そのモデル風景として心にきざみ、感じ、考える時間でした。締めは武甲山資料館。武甲山から切り出される石灰が生活のさまざまなシーンで使われていること、秩父ならではの植生についてなど学びました。

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 歴史と文化と山を巡る旅、次回は、再び低山トラベラー大内さんにご一緒いただき、天覧山(埼玉県飯能市)の予定です。(彩の国 寺田)

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