b.公開講座

2019年1月30日 (水)

H31公開講座「鎌倉常盤山自然観察会」

実施日:平成31年1月23日(水)
会場:鎌倉常盤山と鎌倉山
講師:森林インストラクター 久野正樹氏 大橋泰雄氏 湯浅泰博氏
参加者:参加者25名 サポートスタッフ7名

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天気に恵まれ、晴れた1日となりました。
今回は常盤山緑地を訪ねました。観光ルートではない住宅地を縫って、ひっそりとした佇まいの史跡、静寂に包まれた緑地、尾根道では眺望も堪能しました。鎌倉山檑亭では「そば定食」堪能し、眺望や庭園も楽しみました。

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大仏切通(国史跡)
常盤・梶原・藤沢を経て武蔵に通じる要路として利用されていました。トンネルが開通してからは利用されなくなりました。途中に羊歯に覆われた「やぐら」もあり、旧状をよく残しています。
*切通:中世都市鎌倉は一方が海に面し、三方を山に囲まれた要害の地です。市街地と外部の往来は「切通」という山道でした。
西から、「極楽寺坂」・「大仏切通」・「化粧坂」・「亀ヶ谷坂」・「巨福呂坂」・「朝夷奈切通」・「名越切通」の七口です。

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交通路ですが、経済・軍事的にも重要な地点でした。山稜は凝灰岩泥岩が中心で、加工しやすく、崩して都市開発に利用したり、「やぐら」を設けたりしています。禅寺の庭の風情も醸し出しています。発掘調査では、切岸・平場・堀切など防御的遺構が見られます。切通の外側には、北条氏の有力な一族の屋敷(常盤亭もその一つ)を配し警備に当たらせました。そこには葬送・祭祀、石切り場、石塔制作跡、鎌倉石の生産などの遺構も発掘されています。
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*やぐら:山裾を人工的に切り落とした切岸と呼ばれる崖に彫り込まれました。方形の岩窟で、五輪塔などの石塔が納められました。供養の場の仏殿としての機能と共に、遺骨(焼骨)を埋葬することもありました。13世紀後半から造営が始まり、約2百年に渡り数千基が造営されたようです。

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羊歯植物
植物が地上に上がって来た4億年前から存在し、恐竜時代には肥大生長し、堆積したのが石炭です。鎌倉の切岸の崖地に多種の羊歯が見られます。イノデ、リョウメンシダ、コモチシダ、イワガネソウ、ジュウモンジシダ、ノキシノブ、ベニシダなどが見られます。

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キチジョウソウ(吉祥草・キジカクシ科)
赤い果実がのぞいてます。家に植えておいて花が咲くと縁起がよいといわれるので、吉祥草の名があります。地下茎が長くのびて広がり、細長い葉が根元から出ます。

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常盤亭跡(タチンダイ)
鎌倉市役所からトンネルを抜けた地区は常盤と呼ばれています。山奥で常に緑に覆われていたので常葉という名が付き、いつしか常盤と表記されるようになったそうです。

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常盤山の麓には、北条氏常盤亭跡(国史跡)が有ります。北条政村(鎌倉幕府7代執権)や、連署北条(塩田)義政などの邸宅があり、将軍を招いて歌会を開いた記録(吾妻鏡)もあり、文化サロン的な所でもありました。発掘調査では、礎石建物跡、銅製水滴・硯・中国陶磁器などが発見され、14世紀前半に焼失した(鎌倉幕府終焉)と推定されます。

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周囲は南向きの谷戸を切り開き平場として、寺院(法華堂・常盤寺)・屋敷に利用されたようです。大仏切通の警護の目的もあり、市内へは、仲の坂・東坂から大仏切通を抜けて向かいました。政村の屋敷跡は「タチンダイ」と呼ばれています。館のあった台地(館の台)、とか立ち見台がなまったものと推察されています。

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常盤山緑地
広町・台峯・常盤山は自然が残る三大緑地と言われています。古都保全法に基づく緑の保全区域です。鎌倉市内を囲む山並みの一つである、大仏ハイキングコースから西に大きく張り出した尾根が常盤山緑地です。

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そこから西に向かい、野村総合研究所跡地に出ます。今後は再開発が予定されていますが、自然との調和が課題でしょう。
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峯山という見晴台が有り、富士山・箱根・鎌倉の海などが一望できます。常盤亭跡地の谷戸からの数本の上り口もあり、古くからあった道と推測されます。太いヤマザクラも見られ桜の時期が楽しみです。下ると梶原地区に出ます。

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タイワンリス

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1935(昭和10)年伊豆大島から逃げ出し、鎌倉市でも繁殖し、駆除対策を行っています。ニホンリスが駆逐され、小鳥の巣が襲われる、収穫前の果実、左図のように樹皮をはがして食べるなどの被害が絶えません。2005(平成17)年「外来生物法」で「特定外来生物」に指定されました。

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笛田
鎌倉山へなだらかに上る地区が笛田です。小川の畔に生える葦の葉が風に吹かれて鳴る様子、ヨシ竹という珍しい植物が生えていて、その茎で笛を作ると美しい音色がした、笛のような形をした田圃が並んでいたなどが名前の由来だそうです。谷戸の中ほどにはまだ水田が残っています。

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夫婦池
江戸時代天領の頃に代官の成瀬五左衛門重治が笛田村に灌漑用水として下池を掘らせました。その後笛田・手広の住民により中央の堤が建設され、上下一対の池を称して夫婦池と呼ばれています。桜が有名で、ヨシの群生、湿地の草花、野鳥も飛来し、鎌倉の隠れ家的公園です。

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ハンノキ(榛の木)カバノキ科
湿原のような過湿地において森林を形成する数少ない樹木。根粒菌と共生しており空中の窒素を固定してもらえるので、湿原の貧栄養の土壌でも育つことができます。良質の木炭になり、さかんに伐採されました。水田の畔に稲のはざ架け用、川岸に護岸用に植栽。最近ではフィトンチッド効果から消臭・抗菌などの製品が商品化されています。冬に落葉した枝には、雄花が房状についているのが見られます。

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鎌倉山
夫婦池から上がったところに、1935(昭和10)年に建てられた鎌倉山碑が有ります。碑面には鎌倉山開発の経緯が記されています。
ドイツ人マイスナーの助言により日本で初めて丘陵式住宅地として造成され、1928(昭和3)年に分譲が開始されました。昭和初期には、政財界や芸能界の豪邸が建ちました。テニスコートやゴルフ場、海水浴行乗合自動車、帝国ホテル分店など、高級住宅地としての施設がと整っていました。南に相模湾、西に富士山が眺められ、「散歩するのに良い鎌倉の山道」を略して「鎌倉山」と名付けられたとも言われます。

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檑亭
1928(昭和3)年鎌倉山の中心日本で最初の開発分譲別荘地の中にあります。個人の別荘として歴史を重ねてきた建物を生かし、1969(昭和44)年に蕎麦と懐石料理の店が開店しました。本館と山門は2013(平成25)年、国の登録有形文化財に指定されました。本館は江戸時代の建築で、横浜戸塚の豪農猪熊家の旧宅を1929(昭和4)年に移転改築したものです。昭和初期のステンドグラス、シャンデリアなど和洋折衷のモダンなものです。門は、鎌倉西御門にあった高松寺の山門(1624年建立)を移築したものです。昼食は、蕎麦定食を堪能しました。

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鎌倉山からは、江ノ島や富士山を眺め、充実した1日となりました。
(事務局 檀野)

2018年10月24日 (水)

H30 公開講座 「戸塚俣野自然観察会」

実施日:平成30年10月19日

会場:横浜市戸塚区俣野地区
講師:森林インストラクター(神奈川シニア自然大学校修了生)
    久野正樹氏 大橋泰雄氏
参加者:15名 サポートスタッフ3名
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旧東海道宿場の戸塚宿―藤沢宿の西斜面にある、横浜市戸塚区の俣野地区を巡りました。境川沿いに鎌倉街道が通り、昔から開拓された農業地域です。宇田川沿いの寺社には、横浜市指定の名木古木が多く、流域には市民の森などの林地が広がります。見晴らしのよい丘陵地の公園から、里地を抜けると、瀟洒な庭園のある俣野別邸があります。昼食は横浜名物崎陽軒のシウマイ弁当をいただきます。

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鎌倉権五郎景政:平安時代後期の武将で、相模国鎌倉群を領して鎌倉氏を称しました。源氏が関東で基盤を固める以前の平安後期に、鎌倉一帯を支配していたのが鎌倉氏でした。製鉄技術によって発展した武士団といわれています。鎌倉時代に活躍した大庭、俣野、梶原の各氏は景政の子孫で、いずれも地名にその名を残しています。強烈な個性と超人ぶりは、歌舞伎十八番のひとつ「暫(しばらく)」の主人公としても親しまれています。

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五霊神社:鎌倉権五郎景政など五柱を祭神として祭ります。境内には、モミ・スダジイの古木があります。

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宝寿院:境内にはシダレヤナギ・イチョウの古木があります。イチョウの葉の半分は枯れています。これは台風24号で海風が吹きぬけた為の塩害です。今回、このような塩害や大木の倒木が見られました。

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まさかりが淵:宇田川沿いの心地よい樹林道。滝には、まさかりを落とした男の伝説が伝わります。サクラに花が咲き、新芽が出ていました。これも、塩害の影響と思われます。

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専念寺:鎌倉権五郎景政が心を込めて祈ったところ、合戦で受けた目の傷が癒えたという伝説のある「深谷目薬師」と呼ばれる薬師如来があります。

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三嶋神社:文治(1185〜1190)年間に梶原景時が創建したといわれています。景時の祖である鎌倉権五郎景政を祭神としています。境内には、モミ・ヒノキ・スダジイの古木があります。

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福泉寺:鎌倉街道・宇田川沿いの寺社は歴史が深く名木古木が多いです。サルスベリ・タイサンボク・イトヒバ・モチノキ・シラカシ

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俣野の里地・里地:丘陵地に横浜野菜の畑が続き、視界も開けのんびり出来ます。雑木林も懐かしく、横浜市内にまだこんなところが残っているのだなあと安らぎます。

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俣野別邸庭園:旧住友財閥の当主住友家が昭和14年に別荘として建築しました。建築は昭和初期のモダニズムの流れをくむハーフテインバースタイルを基調とした和洋折衷です。邸宅の周囲は、クスノキ・ケヤキなどの大樹に囲まれ静かな風情です。2階からは天気が良ければ富士山などが望めます。下の広い庭園には四季折々の草花が咲きほこります。

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季節柄、実りの秋を感じながらの散策でした。(檀野)


 

2018年10月13日 (土)

H30 共催 「鎌倉ハム工場と六国見山」

実施日:平成30年10月5日

会場:北鎌倉・六国見山麓・長窪切通・高野切通・鎌倉ハム工場
講師:森林インストラクター(神奈川シニア自然大学校修了生)
    久野正樹氏 大橋泰雄氏
参加者:20名 サポートスタッフ3名

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日本セカンドライフ協会とのコラボイベントで、北鎌倉から旧鎌倉街道中道沿いを大船に向かい、鎌倉ハム富岡商会の工場見学をたのしみました。

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北鎌倉の裏路地は、生垣、竹垣の鎌倉らしい風情です。

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光照寺:時宗の開祖一遍が、鎌倉入りの際に巨福呂坂を守る武士に鎌倉入りを止められてやむを得ず行く先を江ノ島にする途中、野宿したところが現在の光照寺であると言い伝えられています。近世には周辺の小袋谷村に隠れキリシタンの集落が存在し、光照寺が庇護していたという伝承が残ります。山門の欄間には中川氏の家紋のひとつである「中川クルス紋」が掲げられています。
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八雲神社:山之内上杉氏と扇谷上杉氏が争っている時、上杉憲房が武運長久を祈り、疫病が流行しない事を願って、京都の八坂神社を移したといわれています。神輿庫裡の後ろに、寛文5(1665)年の高さ136cmの庚申塔があり、鎌倉最古、最大のものです。

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横須賀線の脇には、むき出しの地層が現れます。野島凝灰質砂岩シルト岩層です。ラミナ(葉理)が見られます。厚さは250mあり、上総層群に含まる180万年前の地層です。貝殻を含むものも有、海底が隆起したものと思われます。

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長窪切通:住宅地の間に、薄暗く長く続く切通が現れます。鎌倉七口の切通以外に、物流のための作られた切通で、往来もなく往時の状況が忍ばれます。

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高野切通:大船高校の裏道には高野切通があります。こちらも長窪切通と同様、隠れた切通です。

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常楽寺:臨済宗建長寺派で山号は粟船山(ぞくせんざん)。本尊は阿弥陀三尊。嘉禎3(1237)年の創建で開基は北条泰時、開山は退耕行勇です。朽ちた大イチョウは、泰時御手植えとも伝わります。天井には狩野雪信筆の「雲龍図」が描かれています

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本堂の裏には、北条泰時の墓があります。
北条泰時は、鎌倉幕府第3代執権で、御成敗式目を制定しました。

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木曽義高(源義仲の嫡男)の墓と伝えられる塚です。1183年、挙兵した義仲は信濃国を中心に勢力を広げ、源頼朝と対立しました。その後、頼朝に義仲が討たれて、人質だった義高が誅殺されそうになり、義高の許嫁である大姫は密かに逃がそうとします。激怒した頼朝は親家の郎党・藤内光澄に討たせました。義高の死を知った大姫は嘆き悲しみ病床に伏してしまい、母の政子は怒り、義高を討った光澄は晒し首にされました。

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最後は、鎌倉ハム富岡商会の工場見学です。
駅弁で有名な大船軒のサンドイッチ弁当が始まりです。明治32年(1899年)に売り出され、大評判となりハム不足を解消するために、ハム部門を社内立ち上げます。それが鎌倉ハム富岡商会へと発展していきます。
鎌倉ハム富岡商会の歴史や製造行程をスタッフに説明していただきました。昼食は、もちろん大船軒のサンドイッチ弁当をいただきました。 (檀野)


2018年6月11日 (月)

H30 共催 寺社ではない鎌倉

実施日:平成30年6月8日(金)

会場:鎌倉市御成町・笹目町・長谷・由比ヶ浜エリア

講師:森林インストラクター(神奈川シニア自然大学校修了生)

     久野 正樹 氏  大橋 泰雄 氏

参加者:30名 サポートスタッフ2名

日本セカンドライフ協会とのコラボイベントで、観光寺社を離れ、静かな散策路を歩きながら鎌倉に残る明治や大正時代から残る洋館や和風建築を訪れました。

朝は鎌倉駅西口に集合し、講師のガイトと共に出発しました。
戦争の時の裏話や、古我邸などの洋館の当時の話など楽しい話が道中を彩ります。

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昨年オープンした「鎌倉歴史文化交流館」にも足を運びました。
厳しい日差しでしたが、吹く風は涼しくとても心地よかったです。

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「鎌倉文学館」では夏目漱石や石川啄木などの文豪たちの軌跡や美しいバラ園などを見学しました。

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昼食は鎌倉大仏の前にある「味亭」にて鎌倉の和食をいただきました。

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午後からは、オプションで、希望者と一緒に鎌倉大仏や由比ヶ浜を歩きました。

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現在も人が住んでいたりして、外から眺めるだけの建物もありましたが、鎌倉に馴染みのある人も普段通らない道や風景に振れ、新たな鎌倉に振れた日になりました。
(小川)

2018年4月29日 (日)

H30 共催 新緑の西鎌倉・広町緑地

実施日:平成30年4月23日

会場:広町緑地・鎌倉腰越・龍口寺

講師:森林インストラクター(神奈川シニア自然大学校修了生)

     久野 正樹 氏  大橋 泰雄 氏

参加者:13名 サポートスタッフ2名

日本セカンドライフ協会とのコラボイベントで西鎌倉から広町緑地を歩き、季節のしらす料理を堪能してきました。

当日は曇り空でしたが、すがすがしい空気の中気持ちよく散策を楽しめました。

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鎌倉広町緑地は、鎌倉市の南西部・腰越地域に位置する都市林です。
約48haの広大な緑地は、複雑に入り組む谷戸と丘陵地で形成され、わき水が流れ込む多様な水辺環境では、質の高い生態系が維持されています。宅地開発が進んだ時期には、開発か保全かで様々な議論がでましたが、都市林として保全することになり現在に至っています。尾根には相模湾や富士山を望む眺望スポットが点在しており、御所谷入口付近の谷戸では、鎌倉市と市民が協力して進めてきた里山復元活動により、カエルが鳴き、トンボが飛び交う、かつての里山風景を楽しむことができます。

広町緑地でご挨拶、2チームに分かれて散策開始です。

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まずは、田んぼや畑を残している御所谷の散策

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大きなエノキやメタセコイヤの樹形がなんともいい形です。

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次に竹ヶ谷の散策。谷が両側から迫り、湿った環境です。

以前は、湿地のぎりぎりまで田んぼとして活用していたようです。

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湿地が終わると、シダが何種類か生い茂り感じが一変します。

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そんな道端にセリバヒエンソウが咲いていました。

葉がセリに似ていて、花はツバメが飛んでいるかのよう(飛燕)。そんな風にみえますか?

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尾根道は、乾燥した環境、南からは海風が塩を持ってきます。

紫外線対策や塩害対策を施した工夫に興味が尽きません。

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広町緑地に別れを告げ、海を見ながら斜面を降りると

江ノ電「鎌倉高校前」駅、一駅区間、江ノ電の旅。

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江ノ電の脇を歩いて、お待ちかね、昼食は老舗「かきや」で しらす三昧!

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午後からは、鎌倉の歴史探訪

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龍口寺:腰越の「五頭龍伝説」では、昔、五つの頭を持つ龍が暴れ人々を困らせた。ある日江の島に「弁財天」(天女)が現れ、惹かれた龍が、弁財天に諭されその後善行をおこない、龍が山となって人々を守ったといわています。龍口山のあたりが龍の口、広町緑地の竜王山が胴体とも言われています。流域だけでなく、伝説でも広町緑地と腰越の海はつながっていました。

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常立時:鎌倉時代、元寇の際、降伏勧告に使わされた元使が北条時宗の命により斬首された供養塔と伝えられています。モンゴル出身の力士が参拝されるとのことです。

鎌倉に残された自然と歴史の一端に触れた散策でした。

参加された皆様、ありがとうございました。(檀野)

2018年2月 4日 (日)

H29公開講座 「横浜元町自然散策会」

1月26日に実施しました公開講座「横浜元町自然散策会」の報告です。

寒波が続き、記録的な寒さの中での実施となりました。

やまぼうし自然学校との共催で行い、総参加者数は23名でした。

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まずはイタリア山庭園へ。大正時代に建てられたブラフ18番館と、外交官の家があります。

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真っ青な空が美しく、遠くまで見渡せます。雪化粧した富士山も見えました。

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P1251091 「イタリアンサイプレス」という木です。

この樹形がなかなか珍しいと思ったのですが、本来は、しなだれるようで、
剪定して形を保っているようです。
ゴッホの「糸杉」という絵でよく知られています。

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山手公園では、テニス発祥記念館を少し見学しました。
テニスのラケットに木枠のついているものが展示され、「懐かしい~!」との声もあがっていました。木枠のついたラケット、きっとプレーするのも重かったですよね~。

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道端にあった「ダイオウショウ」は、葉っぱが3本ある点が他の松とは異なります。
松ぼっくりも長さ20㎝くらいになるとか。工作等にも人気だそうで、みんな狙っているのか、なかなか本物を手にする機会はありません。

P1251097 ベーリックホール横には、洋館の跡地があります。
関東大震災で壊れてしまったそうですが、大きな建物であったことが、敷地に残るあとからも分かります。
ちなみに、この奥には、屋外プールがあり、いまも使われているそうです。
ただ、このプールは湧き水を利用していて、かつ谷戸に位置しているので、水がとても冷たいそうです。参加されている方の中には、小さいころにこのプールに通われていた方もいらっしゃいました。

P1251098 P1251099 ブラフ99ガーデンには、ブラフ積みのサンプルが置いてあります。ブラフ積擁壁は、同じ大きさの岩(房州石)を縦横に積んでいったもので、地震にも強いとされています。このブラフ積みがいたるところにあります。

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午前の最後は、アメリカ山公園です。

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ランチは、Papa Davideにてパスタランチ。
前菜と食後のコーヒー/紅茶までしっかりいただいて、
身体も温まりました。

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午後は、ジェラールの水屋敷と外国人墓地、百段階段などを巡りました。
ジェラールの水屋敷というのは、湧き水に目をつけたフランス人ジェラールが、この屋敷の地下貯水槽にためられた水から、小舟で船舶に水を供給していた、とのこと。
この水は、ヨーロッパまで腐らなかったという説もあるそうです。

集合時はあまりにも寒くてどうなる事かと思いましたが、日の当たる道はあたたかく、太陽のありがたみを感じました。
おしゃれで栄えている元町中華街駅周辺ですが、少し裏に入ると、さまざまな歴史に触れられますね。
寒い中のご参加、本当にありがとうございました。(高柳)

2017年10月25日 (水)

H29公開講座 「鎌倉湖自然散策会」報告

10月20日に実施いたしました公開講座「鎌倉湖自然散策会」の報告です。

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雨が続いたここ最近で、当日朝まで雨がどうなるか、と気をもみながらの開催となりました。

Pa191026_2 やまぼうし自然学校との共催イベントで、計18名の方にご参加いただきました。始まるころには、ちょうど曇り空となり、雨はあがりました。

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バスを下車し、鎌倉湖(散在ヶ池森林公園)へ向かいます。
雨上がりで、地面が濡れている箇所もあったので、慎重に進みます。

Pa191032 Pa191037 キチジョウソウの花もきれいに咲いていました。

Pa191034 ヤブミョウガ これは、黒い実の中には、小粒のタネが無数に入っているそうです。

Pa191039 Pa191038 イワタバコやホウライシダがびっしり生えています。
よく見ると、一列になって生えていることに気がつきます。
実はこのように一列になって生えていることにも理由があります。
(ヒントは地層です。)

Pa191041 少し登坂を登って行くと、湖に出ました。これが散在ヶ池・通称鎌倉湖です。
なぜ、「散在」と呼ばれていたのか。
昔は、小さな村が点在しており、水争いが起きていましたが、
その水争いをおさめるためにこの池が作られたそうです。

Pa191046 カラスウリ も緑のものと赤く色づいたものとが見られました。
この、「実」を楽しめるのも、秋の講座ならでは、です。

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Pa191050 タイワンリスがかじった食べ跡です。スダジイはタンニンが少なく、とても食べやすいのです。これだけかじられてしまったら、スダジイは生き残るのが大変だなぁと思いました。

Pa191051 ホトトギス があちこちで見られました。

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Pa191058 ホウライシダ は触ってみると、驚くほどの柔らかさ!! 見た目ではこの柔らかさはわかりませんね。五感を使った観察も楽しみました。

Pa191055 公園を出たところの緑道で、ひと休憩です。

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そして、お待ちかね、ランチ会場に到着です。北鎌倉駅から徒歩2分の所にある、
茶房花鈴にて、季節の2段弁当をいただきました。

午後は、当初予定していたコースを変更し、天園ハイキングコース・建長寺には行かずに、円覚寺に行きました。国宝が3つもある円覚寺。見どころはたくさんあります。

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2つのグループに分かれて、境内を植物や建造物を見ながら散策しました。

1つのグループは、100段以上もある階段を上って、鐘楼を見に行きました。
関東で一番大きい鐘楼(洪鐘)で国宝に指定されています。
階段はなかなか大変でしたが、上った甲斐がありました。
展望ももやと緑がとても美しく、よかったです。

もう一つのグループは、一番奥の池の、さらに奥までご案内しました。
「こんなに奥まで行ったことない。」と一度来たことがある方にとっても、
新しい視点があったようです。

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森の中は、水が滴り、木々の緑はより一層色鮮やかになっていました。
また、途中で晴れ間を見せた空に、陽ざしのありがたさも感じました。

その場で知り合った皆さん同士も会話が弾み、無事に全行程を終えることが出来ました。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

次回の公開講座は、1月26日を予定しています。
詳細は後日ホームページにてアップいたします。
また、まだご参加されたことがない方も、お気軽にご参加ください。(高柳)

2017年5月31日 (水)

H29公開講座 5月26日 「神武寺と鷹取山ハイキング」

5月26日に実施しました公開講座の報告です。

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あいにくの雨により、参加者が6名に減ってしまいましたが、コー

スを変更して実施しました。

東逗子駅に集合。
簡単なオリエンテーションのあと、早速傘を差しながら出発です。
雨に濡れて、新緑の緑がますます色濃く鮮やかになっていました。

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昭和天皇や牧野富太郎さんが植物調査にも訪れたという神武寺は、植物の宝庫です。
ミツバやシダが覚えきれないほどあります。リョウメンシダ、イノモトソウなど。

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薬師堂の手前、墓地の中に弥勒やぐらがあります。入定されている人の名前がはっきりわかるやぐらは珍しく、普段は非公開になっていますが、今回は特別に見せていただきました。
近くにいくとその大きさもなかなか見ごたえがあるものでした。



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そして、33年に一度のご開帳中の神武寺へ。
ホルトノキ、ボダイジュ、アカガシの観察。アカガシは幹がほぼ空洞になっているものの、樹皮が傷を埋めるかのように伸びていて、生命の強さを感じます。
お寺のなかでは、仏像の説明などを聞きました。



本来、鷹取山へ行く予定でしたが、悪天候なので、山は取り止め、現地にてお寺のご好意で貸して頂いた場所にて昼食を取りました。

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その後、車道にて東逗子駅へ戻るコースに変更しました。
帰りの道々、クサイチゴ、ヘビイチゴを食べ比べもしました。





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そして、五霊神社のイチョウを見に行きました。樹齢1000年と推定されるイチョウは圧巻です。
これはすごいね、と、感嘆の声もたくさん聞こえてきました。
他にも、この神社内には、古木銘木が多数。
そして、地元では寺町通りと呼ばれる道をあるいて光照寺と海宝院へ。


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海宝院では、ナギ、タラヨウなど、普段はあまり目にしない木を見て盛り上がりました。
幸い、午後から天気が一時的に回復して、曇り空の中の散策となり、雨だけど来てよかったと言っていただきました。(高柳)

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2017年5月 1日 (月)

公開講座4月28日「春爛漫の三園・花めぐり」報告

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大変遅くなりましたが、4月28日に実施しました公開講座「春爛漫の三園・花めぐり」の報告です。
明日から待望の、ゴールデンウイーク。そんな、4月28日の金曜日、神奈川シニア自然大学校公開講座を実施しました。
JR中山駅集合、駅前に17人集合した後、四季の森公園まで歩いてゆくことにしました。公園の入り口で自己紹介、入門生2期生から昨年終了したばかりの6期生まで、植物好きが集まりました。

お互いに自己紹介、今日は17人が集まり、講師は森林インストラクターであり、入門コース(当時は自然派ビギナー講座)1期生の久野さん。久野さん曰く「昨日カラオケに行って声を鍛えてきた、そうは言っても、声が後ろまで届かない可能性がある。どうぞ一団となって回りましょう。」と挨拶して出発の段となりました。

気がつけば春爛漫、かたくり、ホウチャクソウ、キンラン、ギンラン、チゴユリ、ウラシマソウに、ウノハナスミレサイシン。
四季の森公園を出て、里山ガーデンの大花壇を鑑賞。
晴れ渡った天井に目をやれば、第三の観賞場所、ズーラシア動物園に場所を移す。小学生の歓声が聞こえる場所でランチタイム。動物よりも今回は主に植物に興味を集中、ゴリラや、人気者のオカピよりもズーラシア花めぐりMAPを片手に、動物園内をゆっくり訪問鑑賞、皆と集まっての植物観察はまさに春爛漫、有意義な一日になりました。
ご参加の皆様、ありがとうございました。(事務局・林田)
今後のイベント情報は、神奈川シニア自然大学校ホームページにてアップしていきます。ぜひご覧ください。
  URL: http://k-sns.org

2017年3月13日 (月)

公開講座3月9日 日本の原風景を訪ねる~小野路~報告

3月9日に行われた公開講座「日本の原風景を訪ねる~小野路~」の報告です。

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鶴川駅に集合したあと、簡単なオリエンテーション。そして、出発です。
肌寒くはありましたが、気持ち良い青空の下、散策することができました。
バスからは富士山もくっきり見えていましたよ。(頭しか見えないのですが。)

P3080770 まずはバスに乗って、「小野神社前」を目指します。

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小野路宿里山交流館から出発です。
まだ梅の花も咲いていました。
一本の木の中に、枝によって赤と白の花が咲いており、きれいでした。

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もう春の到来。
オオイヌノフグリやホトケノザ、ヒメオドリコソウなどが群生していました。
混在ではなく、ある程度まとまって同じ種が咲いているのは、何か植物の作戦でしょうか。

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休憩も挟みながら、よく整備された雑木林の中を進みます。
樹皮を見て、「クヌギ」か「コナラ」か、学んだことを復習する入門コース生の姿も。

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途中、立ち止まって遠くを見ると、こんな景色です。奥は多摩ニュータウン。

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出発から約1時間半。奈良ばい谷戸につきました。
象徴ともなる、「ワラボッチ」。小さい方は、「スズメボッチ」というらしいです。
この奈良ばい谷戸の由来も、いろいろあるそうですが、
大名が来た時に、「ならべー」という号令をかけたことから「奈良ばい」になったという
説もあるそうです。
ついゆっくり休憩したくなる、本当に気持ち良い谷戸です。
ししおどしの音も響いていて、五感が研ぎ澄まされ、懐かしさがこみ上げます。

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小野路宿の通りです。周辺の住宅の柵などにも配慮されていて、当時の雰囲気が味わえます。歩道がないので、車には要注意ですが。

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お昼ご飯を食べて、午後は万松寺谷戸へ。
まずは、万松寺。ここには、町田市の名木100選にも指定されているカヤがあります。
戦時中の焼夷弾を受けても、残ったものだとか。

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谷戸を歩きます。人工のもので整備されていく地域が多い中で、
これだけ広大な土地がほぼ自然の状態で残っている地域も本当に珍しいと思います。
(谷戸はよく手入れされています)

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最後には、ダイサギにも会えました。

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懐かしさがこみ上げる日本の原風景。
田んぼ、畑、雑木林。人間の生活との調和が保たれている空間でした。

お天気にも恵まれ、心地よい疲労感とともに、無事に終了しました。

次回の公開講座は、4月28日を予定しています。
ぜひまたご参加ください。(高柳)

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