H30 入門コース 第10回「森の生き物観察」
実施日:平成30年9月25日(火)
会場:川崎市黒川青少年野外活動センター
講師:東京学芸大学 名誉教授 北野 日出男 氏
テーマ:森の生き物観察 ~脈々とつながる命の不思議~
参加者:8期生11名 聴講生1名 サポートスタッフ3名
午前中は、北野先生より「植物・昆虫に親しむ」というテーマでユーモアを交えて以下のような講義がありました。
・戦時中の疎開体験から、銀行員から大学に入りなおしての生物学者への転身。
・実験用に飼ったいた青虫。いつもは専用に栽培したキャベツを与えていたが、ある日キャベツが無くなり、スーパーで購入したキャベツを与えたところ、青虫が全滅させてしまった。農薬まみれのキャベツを食べていたことに気づいたことから環境教育にも力を入れたこと。
・普段持ち歩いている七つ道具‐ピンセット・方位磁石・ルーペ・スプーン・アイスカップ・試験管・捕虫網・吸虫管・CO2ボンベ・・・
・相同器官‐進化して形やはたらきは違うが,もともとは同じ器官であったと考えられるもの。(魚の胸ヒレ・鳥の翼・動物の前足)
・相似器官‐もともとは別の器官であったが,形やはたらきが同じ器官。(昆虫の羽根・鳥の翼)
・その他、植物と虫との関係を実例を交えて種々解説していただきました。
午後は、雨の中フィールドでの生き物探しの実践です。
皆さん、雨にもかかわらず北野先生の説明を熱心に聞き、真剣に生き物探しに取り組んでいました。その結果、フィールドを建物の周りに限定したにも関わらず、先生が驚くほどの種類が見つかりました。
先生に捕まえた虫の解説をしていただいて、悪天候の中無事に終了しました。