« 2018年8月 | トップページ | 2018年10月 »

2018年9月

2018年9月24日 (月)

H30専科コース 第5回「ムササビと人の暮らし」

実施日:平成30920日(木)

会場:高尾599ミュージアム・高尾山

講師:株式会社 自然環境教育センター インタープリター 村上 友和 先生

テーマ:高尾山の野生生物と自然信仰

参加者:受講者11名 サポートスタッフ1

 

P9200014

年度の予定では剥製師の高橋章氏に、剥製作成の苦労話や動物への思いを語って頂く予定でしたが、残念なことに高橋さんが体調不良で入院され今年の講座は担当できなくなりました。そこで、高尾山ビジターセンターで解説をしておられる村上さんにムササビのお話をしていただくことになりました。

 

P9200001_2

高尾山ケーブルカー清滝駅近くの「高尾599ミュージアム」で、まずは講義。

ムササビの大きさをひもを使って予想してみます。

P9200007P9200010

皆さん結構いい感じです。ムササビの大きさは新聞紙の半分大。

P9200011P9200055

P9200021

モモンガ―はハガキ2枚分の大きさです。随分と大きさが違います。

ムササビのお話を少しと、

P9200015P9200018

P9200006

巣から飛び立つムササビの動画を見せていただいたところで、

村上さんから三つの質問

1ムササビは羽ばたくか?

2 ムササビは肉食か?草食か?

3 ムササビは、日中どこで何をしているのか?

P9200022P9200024

この質問の答えを求めて、ケーブルカーに乗って高尾山に、薬王院を目指します。

P9200025P9200026

まず、ムササビの食痕(食べ後)探し、参加者にらしいものを拾ってきてもらいます。

P9200028

回答はカヤの実の殻。ムササビは草食で、春は花(サクラ・ウワミズザクラ・ツバキ)、夏は葉を2つに折ってかじり、秋には木の実(ドングリなど)を食べていて、食痕を沢山落としているとのことです。

 

P9200050P9200051

P9200033_2

巣は大きな木の穴。自分で穴を開けることができず、自然にあいた穴やキツツキの開けた穴を使うとのこと。穴から出てくるのは、日が暮れて30分後。夜行性で夜に活動しています。昼間は穴の中で寝ています。稀に尻尾を穴から出して寝ていることもあるとか(見てみたい!)

 

P9200048

ムササビの飛び方は滑空。高いところから飛び立ち低い幹に、そして幹を登ってまた滑空し移動します。決して地面を歩くことはないのです。

 

P9200044

薬王院には、天狗の像があり信仰されています。この天狗のルーツがムササビといわれているようです。暗がりの樹上でごそごそと音がして、生き物の気配がする。しかし姿は見えず得たいが知れない。そんな経験が空想の天狗を生み出したようです。

 

P9200038P9200039

P9200042_2

高尾山にムササビが棲んでいる理由として、高尾山の信仰が大きく影響していそうです。大きな石碑に「殺生禁断」とあり、植物を含めて生き物を殺さない教えがあり、その結果現在1600種の植物、5000種の昆虫が生息しているとのことです。植物が多いことはムササビにとって食べ物が多いこと、巨木が多くあることは巣穴が沢山あるということで、ムササビが生きていくには良好な環境が整っているのです。

ムササビの姿を見ることができなかったのは残念ですが、ムササビの気配を感じることができ、高尾山の豊かな自然に触れた1日でした。

 

Takao599

 「高尾599ミュージアム」はとてもお洒落な施設で、展示方法も従来の博物館とは違います。剥製は壁に展示、名前はありません。そこに高尾山の四季のアニメーションがプロジェクトマッピングで映し出されます。植物はアクリルに封入して展示、昆虫も躍動的に展示してあります。すべてが美しい。高尾山に行った時には是非寄ってみてください。 (檀野)   

P9200058P9200062P9200064P9200059


H30入門コース 第9回「里山と文化」

実施日:平成30911日(火)

会場:にいはる里山交流センター・新治市民の森

講師:NPO法人 新治里山「わ」を広げる会 事務局長 吉武 美保子 先生

テーマ:里山と私たちのくらし

参加者:受講者13名(812名・聴講1名)スタッフ3

 P9110001P9110003

昨日来の雨がすっかり上がり、ホットした日の始まりであった。曇り日であったが秋風のもと新治里山センターまでの約1.5㎞を気持ちよく歩くことができた。

P9110007

午前は旧奥津邸の大広間にて、吉武美保子さんによる“里山の基本・里山と人との関わり合い等”について”の講義があった。

 

P9110011Dsc_0055

主な内容は

P9110020P9110030P9110048P9110059

・この市民の森の特徴は生物の多様性に富んでおり、県でも箱根・丹沢に次ぎ第三番目である。なお、我々が学んでいる“黒川”は、第四番目である。

P9110054

・我々はかつて身近にみられたメダカ等が何時の間にか絶滅危惧種となってしまった。そこで、科学的な調査がなされ、生物の多様性を有した里山が着目されるようになった、なお“里山“は、古くて新しい言葉であり、最近注目されることになった。英語でも“SATOYAMA”で広く知れ渡るようにもなった。

P9110014

余談として、“公園“は県・市の所有地であるが、”市民の森“は複数の地権者から十数年間借用したエリアである。

 

午後は、市民の森を散策しながら“里山とその保全”について講義とは異なる視点から学んだ。

P9110022

・ここの里山(谷戸)は利用価値の低下にともなう手入れの疎か・放置だけでなく、ニュータウン造成に伴う土砂の捨場となり環境が悪化した。市民の森化時、その土砂の撤去、散策路の整備し環境の復元に努めてきた。

P9110034_2

・土手の草の除去は一時期除草剤を使用した際に根まで枯れたのであろう土手が一部崩れてしまったため過去のノウハウを継承し必ず草刈りを行っている。

P9110037

・安全対策としてボランティアの方々が常時散策に邪魔・危険となる灌木等の調査・発見及び伐採指示を行い、里山を維持している。

P9110023

・散策路と雑木林の境界(森のヘリ)には、マント群落と呼ばれる“蔓と低木”から構成されるエリアがあり、多くの生物に富んでいることを知った。

 

P9110056

散策の途中 みはらし広場にて、蚊の大群に会い休息もそこそこに次の目的に向かうというハプニングがあった。

P9110050

「里山がそばにある暮らしは、自然が豊かで、地域とのかかわりを持てる豊かな暮らしといえる。人と人、人と自然をつなぐことは、面倒が多いが楽しいことです。素晴らしい里山を次世代の財産に残したい。」という吉武さんの思いを実感した1日でした。   (岡村)

« 2018年8月 | トップページ | 2018年10月 »

2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
無料ブログはココログ