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2018年6月

2018年6月27日 (水)

H30 専科コース 第3回「ハナショウブ・カキツバタ・アヤメ」

実施日:平成30年6月21日

会場:大船フラワーセンター
講師:全国森林インストラクター神奈川会 菅原啓之氏 久野正樹氏
テーマ:ハナショウブ・カキツバタ・アヤメの見分け方、分類を知る
参加者:14名 サポートスタッフ1名

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明治31年創業 あじ寿司弁当の「大船軒」・鎌倉時代の「首塚」などを見学しつつ「大船フラワーセンター」へ

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午前中は菅原先生のハナショウブのお話しです。

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万葉時代には、ショウブをアヤメグサと呼び、アヤメはハナアヤメと呼ばれていました。漢名の菖蒲はセキショウを指していてました。花菖蒲をショウブやアヤメと呼ぶ場合もあり、混乱しています。

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花菖蒲・アヤメ・カキツバタの見分け方は

開花期:アヤメ 5月上旬・カキツバタ 5月中旬・花菖蒲 5月末

花弁の基部の模様:アヤメ 網目模様・カキツバタ 黄白地V字模様・花菖蒲 鮮黄地V字模様

葉の形:アヤメ 細く葉脈無し・カキツバタ 広く葉脈無し・花菖蒲 葉脈あり

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世界に200~250種あると言われるイリス属植物は世界的にはアイリスと呼ばれ、日本では「アヤメ属」と呼ばれ 6種2変種、海外からの渡来のシャガ、イチハツ、キショウブがあります。

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ギリシャ神話では、天界と地上を結ぶ虹を神格化し、その女神にイリス(英読みアイリス)という名前を与えました。絵画にも意味を持たせて描かれています。

日本では、カキツバタを伊勢物語の中で在原業平が和歌に詠い、尾形光琳は屏風絵に描いています。

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ハナショウブは江戸時代に武士のたしなみとして、品種改良が進みました。

江戸系は、池のほとりや畦道に植え、群生している美しさを楽しみました。

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肥後系・伊勢系 江戸の花菖蒲が熊本や伊勢に伝わり、鉢に植え室内で鑑賞するために品種改良されてた歴史があります。

午後からは、大船フラワーセンターで観察です。

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大船フラワーセンターでは、前身の農業試験場 大正時代にハナショウブの品種改良を行い大船系300品種を育成しました。今年は花が早く残念なことに花はほとんど終わっていました。

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品種改良が豊富なバラ園

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温室で世界のスイレンや熱帯の植物を観察

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最後に入り口広場で、ハスとスイレンを鑑賞し終了となりました。(檀野)

2018年6月22日 (金)

H30 流域プロジェクト 第8回 座間湧水

実施日:平成30年6月18日(月)

会場:座間市 座間駅・相武台前駅周辺
テーマ:相模野台地の湧水ポイントを巡る
参加者:5名

湧水の仕組みを学び、湧水ポイントを巡ってみました。

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海から蒸発した水は、雨となって山に降る。表面を流れ川となり海に流れるものもあれば、地面に浸み込み、水を通さない地層で溜まり地下水となり、ゆっくりと流れていくものもある。この地下水が地表に現れたところが湧き水です。湧き水には「崖線タイプ」と「谷頭タイプ」の2つがあり、座間ではこの2つのタイプを見ることができます。

崖線タイプ

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台地の崖の前面から湧出するタイプです。相模野台地は相模川に削られ河岸段丘になっています。この崖に数ヶ所の湧水ポイントがあります。湧水ポイントの背面は崖で緑が残っています。

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「根下南湧水」「神井戸湧水」「心岩寺湧水」と巡り、徐々に湧水量が増えてきます。

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「龍源院湧水」「鈴鹿の泉湧水」「番神水湧水」豊富な湧水量に圧倒されます。

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街の水路には、綺麗な湧水が流れ、水車や蛍の公園があったり、潤いのある魅力的な街です。

谷頭タイプ

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台地面上の馬蹄形の凹地の谷の部分から湧き出すタイプです。いわゆる谷戸地形で、湧き出した水を田んぼに利用されました。

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「座間谷戸山公園」 谷戸地形が公園になっていて、湿地を中心に自然生態観察が楽しめます。中腹には湿地の木道の奥に湧水ポイントがありました。
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「第3湧水水源」は、低地な地形を遊水地として活用するようになっていました。
2種類のタイプの湧水ポイントが観察でき、水と自然・水と人との関係を感じる半日でした。
午後からは、今年度の流域プロジェクトの進め方を話し合いました。今期は9月・11月・年明けにプログラムを実施する方向になりました。(檀野)

2018年6月17日 (日)

H30 入門コース 第5回 「五感で学ぶ手法の体験」

実施日: 平成30612 ()

 : 川崎市青少年の家 (川崎市宮前区宮崎105-1)

 : 藁谷久雄 (わらがい ひさお) 先生 (NPO法人 国際自然大学校 副理事長)

テーマ : 「五感で学ぶ手法を体験 ~ シェアリング・ネイチャー」

 親しみやすいパッケージ・プログラムとして、ネイチャー・ゲームを体験する

自然体験活動の意義についての理解を高める

参加者: 受講12(8: 12), スタッフ3名 

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今回は、解説を聞いて自然を理解するのではなく、五感を使って自然を感じてみました。「シェアリング・ネイチャー(ネイチャーゲーム)は大人から子供まで楽しみながら自然を実感できるプログラムですから, 本日は大いに楽しみましよう」 という、藁谷先生のアドバイスから始まりました。

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色いくつ 中庭で, 自分の周囲に, 自然の色として, どんな色があるか数え, 皆さんで発表しあう。草花のみならず, 木々の葉 幹 花 果実, 苔の色, 土の色, 空の色, 雲 などなど, 10色以上も発見できた。もっとあったのかな?

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音いくつ  全員が目をつぶり, どんな音が聞こえるかを数える。自然な音・人工的な音も聞えてくる。じっと聴いていると, 自動車音に負けず, いろいろな鳥の鳴き声や 風の音 がはっきりと聞こえる。皆で発表しあっている時に, ヤマバトの長閑な啼声が聞え, また, ウグイスが強く大きく主張するような鳴き声を発していました。

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カモフラージュ 森に隠された人工物を探す。たくさん置かれた人工物を, いくつ見つけられるかチャレンジ。"人工"はそこに置かれているだけで、何かで蔽ったりして隠されているわけではありません。2回づつ挑戦。1回目は全く見つけられなくても2回目にはいくつか見つける事ができる。しかし, 全て見つけ出した人は, 今まで誰もいないとの事でした。野生動物や昆虫は保護色や擬態を駆使して発見されないようにしているのです。探す側に先入観などあったりすると全く見分けられません。

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森の色あわせ 3人一組になって, 18種類の色マップのそれぞれに合致する自然物を探す。重要な事は, 3人全員の合意で合致していると判断しなければならない事。各人個人の判断を皆で分かち合う事が重要なのです。同じ色は、ありそうでピッタリは難しかった。

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目隠し イモムシ 全員が目隠しをして前の人とつながり, イモムシのように進む。時々下側にある物体に片手で触れて何なのかを推測したり, 歩く時の足裏感覚で歩いている所を推測したり、目を隠すと他の感覚が働き出します。手のひらで太陽の位置を感じたりもできます。

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ネイチャー・トレイル 目隠しをして, 木々に張られたロープを片手で伝ってゴールまで歩きます。もう片方の手で前方安全確認を行います。ロープには段差があったり, 張られている角度が急変したり, テンションが大きく変わったりして, 大きな不安や恐怖を覚えながら進みます。触覚で自然を感じました。

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探検ルーペ 直径約1センチの丸穴が開いている厚紙を使うゲームです。この丸穴から覗く事で視界を制限するため, 狭い領域に注意を集中する事ができます。視界制限という新しい体験, 新しい発見がありました。

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フォールド・ポエム (Fold Poem) 3人一組になって, 素敵な場所を見つけます。その場で感じた事をリレー形式で合作詩を作ります。感じた事のアウトプットに挑戦です。完成後はタイトルをつけて皆さんに御披露。恋愛物仕立て, わが青春追憶編 や 現状嘆息編など 意図もしなかったシナリオとなっていたり 意表を突いた情景が詠まれていたり 予想以上の出来栄えの見事さに, , ビックリです。

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サイレント・ウオーク (Silent Walk) 二人ペアを組んで約10メートルを, いいもの探しながら歩きます。発見したら相手に知らせます。でも、しゃべってはいけません。上手く伝えられるでしょうか?実施後の感想では相手に結構伝わったと思うと考えておられる方が多かったです。ほんとうかなぁ?


本日のまとめ

 

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 ネイチャー・ゲームでは, 自然と自分が一体であることを気付くことに主眼を置いています。博物学的な立場とは趣が異なっています。楽しみながら自然を実感できるので, 大人から子供まで参加できるのです。

 また, ネイチャー・ゲームでは, お互いに, ともに分かち合うという"分かち合い"が大変重要となっています。シェアリング・ネイチャーと称される由縁です。そして, "まとめ"自体が"分かち合い"の実例の一つです。

 ネイチャー・ゲームには, 熱意・感覚・体験・感動をもたらす各種の要素ゲームがあります。そして, ゲームの流れが起承転結となるように, "フロー・ラーニング"を効果的に使う事が重要です。本日はシニアなので,  感覚・体験・感動をもたらすゲーム を組み合わせたとの事。我々シニアは子供たちを育てる立場にあります。起承転結のシナリオが異なるのは当然の事ですね。

 現在の子供達からは随分と多くの体験が失われています。今我々大人がすべきことは, 奪われた体験の機会を, 意識的に, 少しずつでも増やし, 取り戻すことでしょう。

 (写真・文責 紺谷(7期終了))

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2018年6月11日 (月)

H30 共催 寺社ではない鎌倉

実施日:平成30年6月8日(金)

会場:鎌倉市御成町・笹目町・長谷・由比ヶ浜エリア

講師:森林インストラクター(神奈川シニア自然大学校修了生)

     久野 正樹 氏  大橋 泰雄 氏

参加者:30名 サポートスタッフ2名

日本セカンドライフ協会とのコラボイベントで、観光寺社を離れ、静かな散策路を歩きながら鎌倉に残る明治や大正時代から残る洋館や和風建築を訪れました。

朝は鎌倉駅西口に集合し、講師のガイトと共に出発しました。
戦争の時の裏話や、古我邸などの洋館の当時の話など楽しい話が道中を彩ります。

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昨年オープンした「鎌倉歴史文化交流館」にも足を運びました。
厳しい日差しでしたが、吹く風は涼しくとても心地よかったです。

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「鎌倉文学館」では夏目漱石や石川啄木などの文豪たちの軌跡や美しいバラ園などを見学しました。

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昼食は鎌倉大仏の前にある「味亭」にて鎌倉の和食をいただきました。

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午後からは、オプションで、希望者と一緒に鎌倉大仏や由比ヶ浜を歩きました。

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現在も人が住んでいたりして、外から眺めるだけの建物もありましたが、鎌倉に馴染みのある人も普段通らない道や風景に振れ、新たな鎌倉に振れた日になりました。
(小川)

2018年6月10日 (日)

H30 TEAM はまとびむし 6月

海岸美化プロジェクト 6月の活動

実施日:6月5日
会場:オーシャンファミリー海洋自然体験センター&大浜海岸
テーマ:海岸のゴミ拾い・集計・磯遊び
参加者:9名
今日は、3回目の海岸美化プロジェクトです。
天気も良く、潮風が頬に気持ちがいいです、富士山も白い頭を見せてくれています。
富士山を見ると、よーし!今日もヤルゾーと元気が出ます。

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今回は、7期生の岡村さんも参加してくださり、総勢9名での作業になりました。

今回の作業のやり方は、3名づつの3グループに分かれて、ゴミを拾いながら分別と調査を行う方法で進めていきました。

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相変わらず、プラスチックの破片が多いのには驚きます。これらを魚や鳥たちが誤飲して病気になってしまうのかと思うと、拾うのにも熱が入ります。

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午後からは、各自それぞれ楽しい磯遊びをして過ごしました。

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初めて見た「アメフラシ」は全体が。真っ黒で近寄りがたい感じでした。
恐る恐る触ってみると、ふかふかのクッション?マシュマロ?
何と・・・・・の感触でした。(下尾)

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アメフラシの写真を撮り忘れてしまいました。仲間のアマクサアメフラシの写真です。(檀野)

2018年6月 2日 (土)

h30 入門コース 第4回 「地球の調べ方入門」城ケ島で地層観察

実施日: 平成30522()

会場: 城ケ島(神奈川県三浦市三崎町城ケ島)

講師: 内野哲様(日本地学学会会員/元神奈川地学会会長)

テーマ: 地層観察入門(地球の調べ方入門)

参加者: 受講12(8: 11, 7: 1), スタッフ4

地学やら地層というと非日常の典型に思われています。でもニユースでは、 長野で頻発している地震・チバニアン・キラウエア溶岩が紙面を賑わせています。 また、2011年の東北地方太平洋沖地震や1995年の阪神・淡路大震災は生涯忘れることはできません。今回は、城ケ島で地層を直接的に観て,解説して頂く事により、地学を少しは身近に感じるようになり、少しでも多く地球の事を知りたいと希望しています。

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午前中は、城ケ島停留所から少し歩き、浸食がくっきりとした広場で, 前知識としての基本事項の御説明を頂きました。かなりの量があり、叩き込まれた感じです。岩石には、火成岩と堆積岩があります。火成岩はマグマが固まったもので、色は白か黒。地球の中の石は黒く、溶けるとマグマになります。「できたてマグマ」は、高温で粘りが低くサラサラしていて黒い。しばらくすると、分離して「上澄みマグマ」が誕生します。「上澄みマグマ」は低温で粘りが高くネバネバしていて白いという特徴があります。「できたてマグマ」は、溶岩がじわーっと流れ出し続ける火山になり、「上澄みマグマ」は爆発的に噴火する火山になります。

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また, 地表を構成する堆積岩は、砂・泥・岩の表面の粒など、の大きさと色、あるいは, それらの並び順から堆積の様子を知る事が出来ます。ところで、堆積した時は水平方向だった地層ですが、地殻変動で、引っ張られたり、圧縮されたりして傾いたり、ずれたりします。

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地層から地面の動きを読み解こうというわけです。

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楫の三郎山神社(かじのさぶろうやまじんじゃ)付近の露頭では, 傾斜した地層が複数層, “ごそっとずれているのがくっきりと見える個所があります。 地表隆起や“ずれ”があった事がわかります。

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“スランプ”という構造では複数回の湾曲が実にくっきりと見えますがこれは実は海底で堆積中時に起きた時滑りの痕跡だとの事で, “うむむと唸ってしまいます。

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生物の痕跡により、地層の年代を確認できます。ボーリングシェルや生痕化石を観る事が出来ます。どんな生物が棲んでいたのか想像をたくましくします。

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地層の上下を判断するサインも所々に見られます。

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地層がスタジアムのように扇状に変形したダイナミックな景観も!

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露頭に縦斜め方向の亀裂の顕われた断層があり, 西側と東側とでは地層がくっきりと異なるのが解ります。

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更に東に歩き, 馬の背洞門へ。かつて, この不思議な形の洞門を, 満潮時には小舟がくぐる事ができたとの事ですが, 今はくぐれません。関東大震災時に1.5mも隆起したからだとの事です。

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ここから今までの西側を振り返ると, 標高の高い個所は平らになっています。これは海食台で3万年前に隆起したとの事です。

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馬の背洞門の脇の舗装された階段を昇り, 竹が植えてある箱根ローム層の道は, 今までの悪路が嘘のようです。舗装された道路を歩くのに自分など慣れ過ぎてしまっているのが解ります。途中の海鵜展望台で, 島の東部の露頭を観ます。上部のローム層には樹木が生い茂っています。下部の層は不整合で上部と接しています。

 

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内野先生の御講義なさった事で記憶に深いのは, 下記の2点です。

(1) “1,000年なんぞ瞬間だとの事です。地層の一つの縞模様ができるのにはそれこそ何十万年も何百万年も要します。ため, “自分の生きている時期には地層に変化なぞあるわけがないとつい思いがちです。あにはからんや。地震や火山噴火で地形が変わった だの 地すべりで地面がひび割れた だの 海岸線が随分と変化してしまった など 短い期間にも多くの変化があります。

(2) 地表から地球の中心に向かって, 地球半径のわずか0.15%しか調査できない事も重要です。非常に少ない観察結果からであっても全体を知る努力は現在も精力的に進められている事は御存知の通りですね。地球は半径6,400km弱もあります。それに引き替え, 実際に観測可能なのは, 深海調査艇による調査を含めてさえ10kmなのです。

 (文責: 紺谷(7期終了))

 

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