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2016年5月17日 (火)

平成28年度 神奈川シニア自然大学 入門コース 第3回「森の生き物観察」

実施日 平成28年5月10日
会場   黒川青少年野外活動センター
講師   東京学芸大学 名誉教授 北野 日出夫 先生(動物学)
テーマ  森の生き物観察 ~脈々と続くいのちのつながり

1.概要
午前中は座学で「植物・昆虫に親しむ」という題名で、植物や動物(昆虫)が自然のなかでいかに関わり合い、営まれているか? の講義がありました。 また、生物的自然観察のポイントとして「五感をフルに使って自然を感じてみる」ことの重要性を学びました。 午後からは座学で学んだ事の実践です。 野外活動センターの周りで植物や動物(昆虫)の観察行を行うと共に、植物や動物が生きていく上でのワザや自然との関わりなどを学ぶ事が出来、とても有意義な一日でした。

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北野先生の講義: 生物的自然観察のポイントを説明しています。

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講義は皆真剣に聞いています。

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これから野外活動センターの周辺で植物や昆虫の観察へ出発です。

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始めの観察は桜の木からです。 この桜の木を見て感じる事はありませんか?(いきなり先生から質問がありました)

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(左の写真)幹に傷を受けたので、修復しようとして形成層が盛り上がっているとの事です。 (右の写真)上の方に「蜜腺」が観察できます。  なぜ桜の葉に蜜腺!?。サクラの蜜腺にアリがたかっている事があります。アリは蜜をもらうと同時に葉についている虫や昆虫の卵も持ち帰ります。サクラにとっての害虫を退治してくれるのです。サクラとアリはWin Winなのです。

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次の観察は桜の木の隣にあったハルジオン/ヒメジオンです。 皆さん、見分け方が解りますか? 一般的には、茎の中が空洞だったらハルジオン、茎が詰まっていたらヒメジオン。 また、つぼみが下を向いているのがハルジオンと言われていますが・・・ 最近はハルジオン/ヒメジオンの交雑があるようで、要注意だそうです。

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こならの木の薪に穴の開いているものがありました。 テッポウムシが木を食べた後です。

昆虫もいろいろ採取出来ました。

Dsc04344アオオサムシ: エサはミミズ,イモムシ,小動物の死骸等。 主に地面を這う生活をしているため、飛ぶ必要がなくなり、翅が退化してしまったため、飛ぶことが出来ない。しかし、似た環境に生息するヒキガエルBufo japonicus formosus)のよい餌食になってしまうことが多い。

Dsc04352_3ナナホシテントウ: 日本で普通なテントウムシの一つ。ナミテントウの方がより普通種ではあるが、本種もそれほど負けておらず、より多く見られる場合もある。幼虫、成虫共にアブラムシを食べる益虫であり、天敵としての利用も含めてよく研究されてもいる。

Dsc04349_2ベニカマキリ: 花に集まる赤くて綺麗なカミキリ。
カミキリは木の皮を食べるものが多いが、本種は花の蜜を食べる。 鮮やかな赤い体色をしており、前胸部には5つの黒紋がある。 昼行性でよく飛びまわる。 幼虫は竹類を食べる。

Dsc04358トノサマバッタ: 日本のバッタの仲間では一番大きい。 緑色型のほか、褐色型もいる。 空き地や河原など、開けた場所の地上にいる。ススキなど、イネ科の植物の葉を好んで食べる。 高い飛翔力を持つうえに、人の気配に敏感で、そばに近よるのはけっこうむずかしい。

Dsc04340コナラの皮目(ひもく)の働き: 植物の光合成は知っていても呼吸自体はあまれ知られていないようです。 植物の呼吸は、気孔と樹皮にある皮目及び呼吸根によっておこなわれています。 またコナラの皮目は縦に筋状にありますが、これは葉や木の幹にあたった雨を根まで導く役目があるそうです。

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皆さん、真剣に、一生懸命観察しています。

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エゴノキがありました。エゴノキは昔は若い果実を石鹸と同じように洗浄剤として洗濯などに用いられました。 またエゴノキは有毒物質であるサポニンを含んでおり、サポニンには魚毒性があるので地方によっては魚の捕獲に使ったといわれています。

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観察の最後に、全員で記念写真を撮りました。
約2時間の観察でしたが、多くの植物や動物(昆虫)の観察が出来、またいろいろなお話を聞けたことで、知識が大きく広がると共に、植物や動物(昆虫)のすごさに感激致しました。

(文責:MW)










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